トータル8つのグラミー受賞歴を誇る説明不要の大物プロデューサー、ジャック・アントノフが本懐となる自身のバンドで3年ぶりのアルバムを完成した。今回からダーティー・ヒットに移籍しているが、軸になる部分に大きな作用はなく、徐々にバンドとしての一体感を強めてきたプロジェクトの現在を親しみやすい意匠で聴かせる部分は変わらない。もちろん、当人の仕事歴を反映したゲスト陣の顔ぶれは現在のジャックのステイタスを明快に示すものとなり、ラナ・デル・レイやアーロン・デスナー、フローレンス・ウェルチらが助力。何はなくとも現行メインストリームを楽しむのにマストな快作!