ジャズ〜ソウル〜エレクトロにアフロビートまでをも融合した〈ジャフロ・ビート〉なる音楽性で、いまや群雄割拠のロンドン・シーンを牽引するビートメイキング・デュオが通算3作目にして名門ブルー・ノートからは初となるアルバムをリリース。ゲットー・ボーイを迎えた先行シングル“Blow You Away”ではヒット・チャートを賑わせそうなポップネスを提示したかと思えば、表題曲ではフェラ・クティのヴォーカルをサンプリングし、アフロビートに新たな息吹を加えながらスムースに展開。さらに新世代の歌姫ピップ・ミレットとの“Home”では名門の期待に応える王道のジャズ・ヴォーカル曲を披露するなど、仕上がりは実に多彩。ロンドン・シーンの、あるいはブルー・ノートの、新たな幕開けを予感させる一枚だ。