成田商事と名乗って活動していた成田昭次、寺岡呼人、青山英樹のトリオが初のアルバムを完成。目玉は成田が15年ぶりに書き下ろしたという3曲で、なかでもオアシスっぽい意匠と歌い口のマッチした“名もない愛の物語”が味わい深い。疾走感が瑞々しい冒頭の“花火と君”から大らかなラストの“いっぽんみち”までシンプルな演奏のスケール感で牽引する好曲揃いだ。