全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は2014年11月度の邦楽編です!!

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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。午前中に行われた洋楽編のミーティングに続き、腕利きバイヤーたちがオススメの邦楽アイテムを持ち寄って会議室へ集結します。何百タイトルという山のような新譜のなかから選ばれた計7作品の音源を聴き比べながら、熱い議論が繰り広げられました。そんな厳しい予選を勝ち抜いて11月度のタワレコメンに決まったのは……以下の3タイトル!!

 

★2014年11月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム

 

夜の本気ダンス DANCE TIME actwise/Streetwise(2014)

 なんと4店舗のスタッフから推薦が重なったことで、審査前からかなり期待の高かった京都発の4人組バンド、夜の本気ダンスのファースト・フル・アルバム『DANCE TIME』。関西のライヴでは入場規制がかかるほどの盛り上がりを見せるなか登場した本作には、先日にタワー主催の35周年イヴェント〈EBISU 6DAYS DAY.1~踊るロック~〉でも披露した多彩なダンス・ロックが満載。ラプチャーフランツ・フェルディナンドアークティック・モンキーズあたりの洋楽アクトにも引けを取らない、切れ味鋭いサウンドが魅力です!

 

【推薦コメント:渋谷店 小林】
夜の本気ダンス なんていかにもらしいバンド名。そんな名前で中途半端なダンス・ロックだったらがっかり……。バンド名を初めて見た時にこんな考えが一瞬でも浮かんだ自分を自分で殴ってやりたい……!! 耳に、そして脳裏に鮮明に残るキャッチーなサウンドは一度聴いたら無限ループ。これがまたシンセとかの類を一切使わない、完全人力踊るロック・サウンドで勝負してるあたりが潔くて好き! うん、確かにこれ聴いたら本気ダンスしたくなるわ。そして時々ちょっぴりセンチな泣かせる曲もぶち込んでくるところが、彼らのずるいところ……。間違いなく踊るロック・シーンを牽引する存在でありながら、踊るロックだけに止まらない才能をみせてくれる。時に笑って時に泣いて、夜だけじゃなく、四六時中本気ダンスしたいあなたに全力でオススメ!!

 

 

プププランド BYE!BYE!BYE! EXXENTRIC RECORDS(2014)

 2012年に神戸で結成された新鋭バンドながら、ロッキング・オン主宰のコンテスト〈RO69JACK 2014〉で優勝し、大型フェス〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014〉への出場も果たした注目株、プププランド。そんな彼らがキュウソネコカミを輩出したエキセントリックレコーズからリリースする初の全国流通盤『BYE!BYE!BYE!』がタワレコメンに決定! フォーク・ロックロックンロールの旨味をたっぷり吸収しながら、親しみやすいメロディーで担当曰く〈懐かしい感覚〉も味わえる逸品です!

 

【推薦コメント:新宿店 黒沢】
どこか懐かしく、涙腺直撃のメロディーが大注目のフォーク・ロック・バンド! 神戸発のプププランドの記念すべきファースト・アルバムが、キュウソネコカミを輩出したエキセントリックレコーズから到着! 既に大名曲の呼び声高い冒頭の“メトロ”、この曲がマジで素晴らしく、日本人ならみな聞き惚れます。

 

 

sumika I co Y [NOiD]/murffin discs(2014)

 結成2年目となる3ピース・バンド、sumikaの初全国流通盤『I co Y』も多数の票を獲得。3人とは思えない仕掛けに充ちたアレンジで展開していくギター・ロックはダンサブルかつキャッチーで、初期のサカナクションフジファブリックを思わせる楽曲は一度聴いたら耳から離れない! sumikaのステージを偶然観たというスタッフが「それまで知らなかったけど、ライヴを観たら〈スゲー!〉と持ってかれた」と興奮気味に話すほど、パフォーマンスには定評アリ。

 

【推薦コメント:小田原店 塙】
sumikaはとにかくメンバー自身が音楽を楽しんで曲作りやライヴを行っている。だからこそ我々もとてつもなく楽しめる。sumikaのロック・サウンドには聴いてる人を幸せな気持ちにさせる呪文がかけられてます。音楽というのはsumikaの〈住処〉であり、我々の〈住処〉でもあると認識させられる、そんな作品。

 

というわけで、上記3タイトルの票数がわりと接戦だった11月度の〈タワレコメン〉邦楽編。すべて発売済みですので、ぜひ視聴してお気に入りの一枚をゲットしてくださいね! なお、すでに12月度の〈タワレコメン〉も決定済み。もちろんこの連載でも追ってレポートを掲載する予定なのでお楽しみに!