全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまでSuchmosWONKヤバイTシャツ屋さん、洋楽ではカイゴレモン・ツイッグスコミュニオンズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメのアイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は2017年3月度の洋楽編をリポート!!

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タワーレコード渋谷店にて行われた〈タワレコメン〉の会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。今回も何百タイトルという新作のなかから選ばれた、計11タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の3タイトル!!

 

★2017年3月度〈タワレコメン〉洋楽編:選出アイテム

朝イチの会議室を疾走感溢れるギター・サウンドでシャキッとさせたのが、USミネアポリス出身の4人組、ヒッポー・キャンパスの初作『Landmark』。3店舗からの推薦を受けて、堂々の〈タワレコメン〉選出です。ミネアポリスのロックと言えばリプレイスメンツハスカー・ドゥパンク・バンドが有名ですが、このヒッポー・キャンパスはトゥー・ドア・シネマ・クラブボンベイ・バイシクル・クラブらUKのギター・バンドを彷彿とさせる、爽やかな蒼さと叙情性が特徴。初期衝動で突っ走るポップ・ナンバーのみならず、フォーキーな“Way It Goes”などミッドテンポ/バラードの良曲も収めたウェルメイドな一枚です。

HIPPO CAMPUS Landmark Transgressive/Hostess(2017)

 

ミツキジャパニーズ・ブレックファストに続く、フィメール・オルタナ最後の大物!〉と紹介されたのは、カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するジェイ・ソムの新作『Everybody Works』。実際、2016年にこの3組で行ったツアーは大盛況だったようで、いま注目しておくべきUSインディーの新局面なのは間違いないでしょう。ティーンエイジ・ファンクラブスマッシング・パンプキンズを思わせる物憂げなギター・フレーズと、アリエル・ピンクマック・デマルコ以降のソフト・サイケな音像がマッチしており、参加スタッフも〈幅広い年齢層のロック・リスナーに刺さる音〉と絶賛!

JAY SOM Everybody Works Polyvinyl(2017)

 

ラストは〈タキシードのライヴでメイヤーと同じくらい目立っていた歌姫!〉というキャッチが会議スタッフ全員の興味をくすぐったR&Bシンガー、ギャビン・テューレックの配信音源を集めた『Good Look For You』。なんとタワレコ限定のCD販売です! Mikiki読者にはstarRoの2016年作『MONDAY』に収録された“Can't Take It Back”で艶やかな歌声を披露していた人……と言えばピンとくる人が多いのでは。今作は、期待通りのブギーな楽曲はもちろん、ミュンヘン・ディスコ調やクインシー印の80年代風ポップなどバラエティー豊かなダンス・サウンドを収録。同時期にリリースされるタキシードの新作『Tuxedo II』と合わせて今春の必携タイトルでしょう!

GAVIN TUREK Good Look For You Madame Gold(2017)

 

3月度の選考を勝ち抜いたのは上記の3作品! ヒッポー・キャンパスはリリース済み、ジェイ・ソムは3月8日(日本流通仕様盤は3月18日/タワーレコード先行発売!)、ギャヴィン・テューレックは3月20日のリリース予定です。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は4月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!