PITGOb作品を手掛けたJASHWONを中心に、I-DeAやDJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!、LostFaceといったプロデューサーで形成され、昨年には映画「TOKYO TRIBE」の音楽も手掛けて話題を集めたBCDMG。その後、DJ MUNARI、DJ BEERT、Jazadocument、MONBEEら名うてのトラックメイカーたちが合流し、一大コレクティヴへと進化を遂げた彼らの現在形を伝えるのが、今回のニュー・アルバム『KING'S VIEW』だ。IOやDONY JOINTなど新加入ラッパーたちの顔見せ的な側面がありつつ、JAZEE MINORとKUTS DA COYOTEのコンビ曲、紅桜のブルージーな歌声に痺れる“Stand By Me”といった旬なゲスト・ナンバーも充実。加えてAK-69、D.O、B.D.、MIKRISら豪華な顔ぶれが並ぶ一枚だ。
【参考動画】JASHWONがプロデュース、IOも参加したDONY JOINTの2014年の楽曲“5 IN DA CITY”
で、同作でもとりわけハードなトラップ・チューン“Triple Rhyme Soul”を手掛けたのが今年加入したMOITO。ILL-TEEやNiyke Rovinにもトラックを提供する注目株だが、このたびTwiGyとのタッグ作『Suck My Trap』が実現。物々しいシンセにスクリュー声が鈍く絡む、サウス直系のコテコテなサウンドは、TwiGyの気怠げに泳ぐフロウに意外なほどハマっている。DUTCH MONTANAを迎え、MOITO自身がラップをかます“SAINAM”なんて曲もあり!
