Page 2 / 3 1ページ目から読む

多方面からの大量オファーに豊かな才能で応えてきた彼女のこれまで

ZERO 7 Simple Things Ultimate Dilemma(2001)

シーアの初アルバムがひっそりとリリースされた年に、本作で大ブレイクしたゼロ7(マーキュリー・プライズにもノミネート!)。ここで彼女は“Destiny”のメイン・ヴォーカルを担当している。穏やかな歌唱をグループの個性と見事に合致させることで、ヒットに大きく貢献したと同時に、自身の認知度を上げることにも成功! *青木

 

BLUE STATES Man Mountain Eighteenth Street Lounge(2002)

活動の初期段階はポップ歌手としてより、トリップ・ホップダウンテンポ界隈の人というイメージが強かったシーア。当時の立ち位置は、ゼロ7に続きこのダウンテンポの名手と手合わせした本作のシングル曲“Metro Sound”からも見て取れる。 *青木

 

DAVID BYRNE,FATBOY SLIM Here Lies Love Nonesuch(2010)

イメルダ・マルコスの生涯を描いたこのコンセプト作品で、トーリ・エイモスシンディ・ローパーら大物たちと共に駆け付け、“Never So Big”に客演。異国情緒の溢れるオケに伸びやかな歌声を響かせ、いよいよメジャーへの侵攻を始める。 *青木

 

CHRISTINA AGUILERA Bionic RCA(2010)

〈テン年代のエレクトロクラッシュ〉を掲げたこのサイボーグ盤において、間に挿まれる人間味たっぷりなスロウ・パートのプロデュース&作曲を、サミュエル・ディクソンと共に丸ごと任されたシーア。いつになくソフトなピアノ・バラード“All I Need”など、母になったアギの新たな魅力を引き出し、次作やサントラ『Burlesque』でも声がかかるようになります。 *山西

 

SIA We Are Born Monkey Puzzle/RCA(2010)

現在手に入るもっとも古いリーダー作が、インディー時代から数えて5枚目となるこれ。前作やアギレラ作品で確立した生音バラード職人というイメージを刷新し、マドンナをカヴァーしたり、シンディ・ローパー風のガーリー・ポップを披露したり、完全に80sモードです。昨年のカーリー・レイ・ジェプセン仕事と繋げて聴くとより楽しい! *山西

 

DAVID GUETTA Nothing But The Beat Virgin(2011)

EDMアンセムであると同時に、この年の音楽シーンを代表する特大ヒットとなった本作収録曲“Titanium”で味をしめたゲッタは、翌年の“She Wolf(Falling To Pieces)”や、2014年の“Bang My Head”と、以降もたびたびシーアをフィーチャー。情感たっぷりな彼女のヴォーカルは、ゲッタ/EDMに欠かせないのだ。 *青木

 

FLO RIDA Wild Ones Poe Boy/Atlantic/ワーナー(2013)

フロウ・ライダーのEDMチューン“Wild Ones”に登板したシーア。ここでも飛び切りエモーショナルに歌い、業界随一のパーティー男を喰いかねないパフォーマンスで、楽曲の昂揚感をいっそう引き立ててみせた。ダンス・ミュージックへの適応能力の高さも彼女の魅力だ。 *青木

 

RIHANNA Unapologetic SRP/Def Jam(2012)

英米で1位を記録したシングル“Diamonds”は、シーアが14分で書いたものだとか。恋愛をダイヤの輝きに例えた美しいラヴソングをリアーナに歌わせ、刹那感を出すとは……技アリですね。で、新作『Anti』用にも複数曲を提出したそうですが、いろいろあって“Cheap Thrills”や“Bird Set Free”などは『This Is Acting』に収められることとなりました。 *山西

 

OH LAND Wish Bone Federal Prism(2013)

華やかなメジャー仕事ばかりを優先しているかと思いきや、デヴィッド・シーテックの寵愛を受けるインディー電子ガールともここで共演。もともとアンダーグラウンドで地盤を固めたシーアだけに、大衆性とエッジーさの両立を狙った“Green Card”にて主役を好サポート! *青木

 

EMINEM The Marshall Mathers LP2: Deluxe Edition Shady/Aftermath/Interscope(2013)

出世作の続編を謳い、英米で1位を記録したモンスター・アルバムのデラックス版に、シーア客演曲“Beautiful Pain”が収録。彼女の淡々としたフックとエミネムの直情的なラップとの対比で描く感動大作系の作りは、映画「イコライザー」の主題歌に起用された翌年の“Guts Over Fear”でも応用されています。 *山西