まだまだあるよ! 多方面からの大量オファー

KATY PERRY Prism Capitol(2013)

グレッグ・カースティンが指揮した本作収録曲“Double Rainbow”は、運命の出会いに歓喜する80s調のシンセ・バラード。ケイティ・ペリー得意のロマンティックな比喩表現に、シーアは柔らかな旋律で彩りを添えています。この共同作業で意気投合した2人は公私に渡って仲良くなり、新作でも絡もうと企んでいたとか。次回はぜひ! *山西

 

ANGEL HAZE Dirty Gold Republic(2013)

本作で聴けるシーアの客演曲“Battle Cry”は、バイセクシャルを公言する両者だからこそ表現できた何者にも屈しない力強い愛の歌。グレッグ製のどこか錆びた音像が、ラナ・デル・レイスカイラー・グレイと共鳴しながら、永遠を夢見る2人の思いを切なく盛り上げます。 *山西

 

JESSIE J Alive Lava(2013)

シーアが2曲を提供した丸刈り盤。特にストロングな声とメロディーをゴリ押しした正調パワー・バラード“Breathe”は、このイメチェン作の重要なキーとなることに。そしてジェシー・Jとシーアが仕掛けるメロドラマティック路線は、映画「ピッチパーフェクト2」(2015年)の挿入歌へと続き……。 *山西

 

BRITNEY SPEARS Britney Jean RCA(2013)

攻撃的なエレクトロが並ぶ本作で、親友ケイペリとの共作曲やシングル“Perfume”など、(イイ意味で)箸休め的なスロウを献上したシーア。久しぶりにピュア・サイドのブリと再会させてくれたこれらの曲に、感謝しているファンは少なくないでしょう。なおこのページ的には新作をプロデュースしたクリス・ブレイドとの初仕事という大切なトピックもあり。 *山西

 

BEYONCE Beyonce Parkwood/Columbia(2013)

フローレンス・ウェルチに感化されたというビヨンセのゴシックなチェンバー・ポップ気分を汲み取り、シーアは本作のオープニング曲を提供。そして『This Is Acting』には、これと同時期にビヨへ贈った“Footprints”を収録。あの歌声にも迫力負けしないであろう壮麗なメロディーが素晴らしく、なぜ姫はこの曲をパスしちゃったんだろうか。 *山西

 

KYLIE MINOGUE Kiss Me Once Parlophone/ワーナー(2014)

80sに青春を過ごしたシーアにとって、同じオーストラリア出身のこの大スターとの仕事は感慨深かったはず。ダブステップ調のセクシャルな曲であっても、欧州浪漫たっぷりなメロディーが主役の品位をしっかり保っていて、そこにシーアの愛とこだわりを感じます。 *山西

 

SIA 1000 Forms Of Fear Monkey Puzzle/RCA(2014)

2作目は、リアーナやビヨンセ仕事で感じた手応えを自身の作品に落とし込まんと、アンビエント・ソウルで全編を構成。マイナー調の旋律、ダークな音飾、〈不安〉というテーマ設定、すべてがテン年代的です。冒頭曲がグラミーにノミネートされるなど、歌手としても大成功を収めた一枚! *山西

 

VARIOUS ARTISTS ANNIE RCA(2014)

グレッグの監修した本作では、ミュージカル版の有名曲と並び、ゴールデングローブにもノミネートされた主題歌を含むシーアの書き下ろし曲が8つ収録! 特に2008年作『Some People Have Real Problems』以来となるベックとシーアのデュエットが、超ゴキゲンなカリビアン・ポップで◎! *山西

 

KATE PIERSON Guitars And Microphones Lazy Meadow(2015)

B-52'sのフロントウーマンによる初のソロ作。ここでシーアは1曲を除いたすべてのナンバーを書き、コーラスやパーカッションでも活躍。レゲエ風のビートも使った手作り感溢れるオーガニックな電子ポップと、主役の不思議ちゃん歌唱は、プリシラ・アーンイナラ・ジョージらとつるんでいた2000年代半ばのシーアっぽいです。 *山西

 

GIORGIO MORODER Deja Vu Giorgio Moroder/RCA/ソニー(2015)

ディスコ界の巨匠が30年ぶりに発表した本作でもシーアはお呼ばれ。ミラーボールが頭上で輝くセクシーなディスコ・トラック“Deja Vu”にて、官能的なヴォーカルを駆使しながらアダルトに迫っている。御大もシーアにご執心のようだ。 *青木

 

KANYE WEST The Life Of Pablo G.O.O.D./Def Jam(2016)

『This Is Acting』のお返しもかねて、本作の先行曲として早い段階から公開されていた“Wolves”にシーアがゲスト参加。『1000 Forms Of Fear』の頃よりも輪をかけてリアーナ度の高い病んだヴォーカルが、いかにもイーザスらしいゴツめの工業ビートとマッチ。 *山西