柔らかな男女ヴォーカルといい、メロディー・オリエンテッドな作りといい、さりげなく凝った瑞々しいアレンジといい、まるで〈ノルウェーのプリファブ・スプラウト〉とでもいった雰囲気を持つバンドの日本デビュー盤。もっとも、プリファブのアルチザン的な緻密さに比べるとずっとシンプルかつ風通しの良いサウンドで、そこに北欧生まれらしい爽快な個性を感じる。洒脱な大人のポップスとして、文句なしの好作だ。