DREAMVILLE
J・コールの夢が本格的に動きはじめた!

 ビッチな過剰演出を本業にせずとも、最新作『2014 Forest Hills Drive』までアルバムが3枚すべて全米No.1を記録(しかも、このご時世にすべてプラチナ獲得!)している事実は、J・コールがもはや後見人の名前とは関係なく作品自体で世の信頼を獲得したことの裏付けと言えるだろうか。

J. COLE Forest Hills Drive: Live From Fayetteville, NC Dreamville/Roc Nation/Roc Nation(2016)

 そんな彼が故郷のノースキャロライナ州はファイエットヴィルにて昨年8月に行った凱旋ライヴの模様を『Forest Hills Drive: Live From Fayetteville, NC』として音盤化。ヒップホップの正規ライヴ盤というのも珍しいなか、現在の勢いと自信を伝える一枚となっている。

 

VARIOUS ARTISTS Revenge Of The Dreamers II Dreamville/Interscope(2016)

 一方で、彼が参謀のイブラヒム・ハマッドと運営するドリームヴィルからは、配信のみだった第1弾に続く2枚目のレーベル・コンピ『Revenge Of The Dreamers II』が到着した。コール本人はもちろん、バスアリ・レノックスらが新曲で参加。ドニー・トランペットを引き連れたオーメンの“48 Laws”(リトル・ドラゴン使い)などもあり、そっち系の期待にも応えるバランスの良いショウケース盤だろう。