リヴァーブを駆使したギター・サウンドと川田晋也の蒼さ溢れる歌声で、出自であるパンク・シーンに留まらない、多くのリスナーから支持される栃木・足利出身の3人組、CAR10。彼らが5月25日にリリースする新EP『Best Space. EP』から、表題曲のミュージック・ビデオが公開された。
同作は、2014年のセカンド・アルバム『RUSH TO THE FUNSPOT』と同じくKiliKiliVillaからのリリース。冒頭から最後まで、ガムシャラな疾走感で駆け抜ける2分足らずのショート・チューンのなかで、英語詞と日本語詞を巧みに交差させ、刹那なロマンティシズムを激しくスパークさせている。〈光った時間に寄り添えたら あとは何もいらないから〉と繰り返したあとに、〈So I don’t want anything now〉と一度だけ歌われる瞬間の輝きといったら! 1,000枚以上のスチール写真のみで作られたMVも、CAR10(と彼らのローカル・コミュニティー)の魅力を捉えた、可笑しくもグッとくる仕上がり。映し出される花火の美しさと相まって、なんだかドキドキしてしまった。