自身がリーダーとなった作品でもケニーとの抜群のコンビネーションを発揮していた北川潔が参加、レジェンド級のピアニストのレギュラーサイドメンとしての実力をこの作品でも発揮している。スタン・ゲッツとの共演を経てトップクラスに躍り出て以来コンスタントに活躍を続けて来たケニーにとって、安定した太く深いビートに乗って軽やかなフレーズが珠玉のように流れ出るピアノ・トリオとして品格を感じさせる作品に仕上がった。選曲もバランスよく硬軟取り混ぜた、一言でキチッとした演奏が満載の作品となった。広くピアノ・ファンだけでなくジャズ・ファンに聴いてほしいレジェンドジャズだ。