INTERVIEW

〈教室で君とすれ違って胸キュン〉なんて歌はもういらない! 浜崎容子がおおくぼけい&成田忍と語る、〈匂い〉のある音楽とは?

浜崎容子『Blue Forest』

(左から)おおくぼけい、浜崎容子、成田忍
 

アーバンギャルドのヴォーカルを務める浜崎容子がソロ・アルバム『Blue Forest』を完成させた。ライヴ会場限定で発表された『フィルムノワール』から約6年ぶりのソロ作品となる本作のテーマは〈青〉と〈恋〉。エレクトロを中心としたサウンドメイクや、甘美にして官能的で、時に痛みを伴う恋愛を描いた歌詞、濃密な女性性を感じさせるヴォーカルからは、彼女の音楽世界がさらに深まっていることが伝わってくる。また、菊地成孔の作詞による“ANGEL SUFFOCATION”や、ジャズに現代音楽、電子音楽などさまざまな領域を行き来する音楽性で注目を集める服部峻が作詞・作曲に編曲を手掛けた“ねぇ”などのコラボレーション楽曲も、本作の大きな聴きどころだろう。

今回Mikikiでは浜崎に加えて、本作にアレンジャー/プレイヤーとして参加したアーバンギャルドのおおくぼけい(キーボード)と、細野晴臣主宰のノンスタンダードより2作品を発表している自身のユニットURBAN DANCEや、昨今はBoris風男塾、女性ロック・バンドExist Traceのプロデュースを手掛ける成田忍との鼎談を敢行。『Blue Forest』のコンセプトや制作プロセスをフックにしながら、成熟を拒む傾向にある現代女性の在り方、ポップ・ミュージックにおける恋愛の描き方など、幅広いトークが繰り広げられた。

浜崎容子 Blue Forest KADOKAWA(2016)

容子ちゃんやアーバンギャルドにはあの頃の匂いがある(成田)

――浜崎容子さんの新作『Blue Forest』の話の前に、まずは浜崎さんと成田忍さんの交流について訊かせてください。成田さんはアーバンギャルドの楽曲“くちびるデモクラシー”(2015年作『昭和九十年』収録)の編曲を手掛けていらっしゃいますが、その時の浜崎さんの印象はどうでしたか?

成田「それはもう最初から女神ですよ」

浜崎「あら! 嬉しいです」

成田「容子ちゃんの声って、昭和のアイドルとかいろいろなシンガーの雰囲気が凝縮されている感じがあるんですよね」

浜崎「〈ありそうでない声だよね〉ってよく言われます」

成田「そうだね。アーバンギャルドに対しては最初〈胡散くさいバンドなのかな〉と思っていたんですが(笑)、ミュージック・ビデオやライヴを観させてもらうと、僕らの年代にも訴えるというか、あの頃の匂いがすごくあって」

成田が編曲を手掛けたアーバンギャルドの2015年作『昭和九十年』収録曲“くちびるデモクラシー”
 

――アーバンギャルドには80年代のニューウェイヴの要素も含まれていますからね。

成田「それは容子ちゃんだけではなくて、バンド全体から感じられるものですけどね。松永天馬くん(アーバンギャルドのヴォーカル)の存在も大きいよね。ああいう人って、最近はあまりいないじゃないですか」

おおくぼけい「そうですね(笑)」

成田「僕の知り合いで言うと、町田康くんや、ケラくん(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、大槻ケンヂくんとか、そういうところに類する人だと捉えてますけどね」

――アーバンギャルドとして成田さんにアレンジを依頼したのはどうしてなんですか?

浜崎「アーバンギャルドのディレクターの方が成田さんと一緒にお仕事をされていて、前々から〈成田さんとアーバンギャルドが組んだらおもしろいんじゃないか〉とおっしゃってくれてたのです。ただ、自分たちの実力のこともあるし、〈いまだったら成田さんにお願いできる〉というタイミングがなかなかなくて」

アーバンギャルドの2015年作『昭和九十年』収録曲“ふぁむふぁたファンタジー”
 

おおくぼ「うん」

浜崎「“くちびるデモクラシー”はサウンド的に冒険したかったんです。新しい風を入れてほしいという気持ちもあったし、できれば成田さんにお願いしたいなって」

――すごくアグレッシヴなサウンドになってますよね。

浜崎「そうなんですよ。私たちもずっと(音楽的に)攻めているつもりではあったんですけど……」

おおくぼ「成田さんは攻め方が違っていたというか」

浜崎「そうそう。音の厚みがすごくて、〈これってどうやって作ってるんだろう?〉と思って。それは成田さんご自身の作品からも感じていたことだし、それを自分たちの楽曲にも採り入れてもらえたことが嬉しくて」

成田「ありがとうございます。僕はいつも何の手本もなくやってるんですよね。行き当たりばったりというか、ちょっと作ってみては〈これじゃダメだな〉と思って、また戻ったり。ドラムの音にしても〈必ずこれを使う〉みたいに決めているものはなくて、いつも最初からこんな感じかなって探っていくというのかな。それが層になってるから音の厚みが出ているのかもしれないですね」

成田忍擁するアーバン・ダンスの86年作『2 1/2』収録曲“KISS X KISS”
 

――なるほど。一方、おおくぼさんと浜崎さんは何といっても同じバンドのメンバーなので、付き合いは長いですよね。

おおくぼ「そうですね(笑)。僕は最初は正規のメンバーではなくて、サポートのキーボードとしてアーバンギャルドに関わっていたんですけど、今回のソロ・アルバムもその時と同じようなスタンスですね」

 

バンドでの自分は出さない部分が出ている(おおくぼ)

――それでは、『Blue Forest』について訊かせてください。〈青〉〈恋〉を中心的なテーマに据え、アルバム全体を通してイメージが統一されていますが、この方向性は制作当初から決まっていたんですか?

浜崎「いえ、そんなことは全然なくて。もともと〈ブルー〉〈青を連想させるサウンドやメロディー〉というイメージはあったんですが、具体的なことは制作を進めながら決めていったんです。以前ソロ・ライヴのために新曲を2曲書いたのですが、まずはそれを仕上げるところから始めました。歌詞やタイトル、アレンジも大幅に変えているんですけどね。その後、“雨音はショパンの調べ”をカヴァーしてみないかというアイデアをいただいて、私自身はまったく考えてなかったんですけど〈アリかも!〉と思ったんですよね」

成田「あ、そうなんだ。最初から考えていたのかと思った」

浜崎「違うんですよ、実は。でも、アルバム全体の世界観にも合うなって思ったし、すごく良い曲ですしね。いろいろなアーティストの方がカヴァーしていますけど、最近はそんなに歌っている方もいらっしゃらないし」

成田小林麻美の“雨音はショパンの調べ”もカヴァーだからね」

浜崎「小林麻美さんのヴァージョンを聴くとそちらに引っ張られそうなので、まずは原曲を聴きました。自分のオリジナリティーを出すにはどうしたらいいんだろう?って結構悩んだんですけど、この曲ってメロディーよりもイントロのピアノのほうが有名なので、そこだけは絶対に残そうと思って」

“雨音はショパンの調べ”の原曲となる、ガゼボの83年作『Gazebo』収録曲“I Like Chopin”
 

成田「イントロがないと成立しない曲ってあるからね」

浜崎「そうなんですよね。方向性が決まってからは悩まなかったし、自分らしいものになったと思います」

おおくぼ「アルバムのなかでいちばん初めに出来上がったのはこの曲だよね」

――エッジの立ったエレクトロ・サウンドと憂いのあるメロディーのバランスも魅力的だし、アルバムのテイストを方向付けた楽曲かもしれないですね。ほかに古内東子のカヴァーとなる“誰より好きなのに”も収録されていますが、これはおおくぼさんと浜崎さんで共同アレンジをしています。

浜崎「そうなんですよ。実はこれはアルバム制作の最後のほうで、急遽収録することになったんです。だけど私の心がいっぱいいっぱいだったので……」

成田「それはどういう状況?」

浜崎「ちょうど『昭和九十一年』の制作とアーバンギャルドの春のツアーが重なってたんですよ。アーバンの制作はわりと1日中拘束されることも多いから、自分のアルバムの予定がどんどん遅れてしまって。やはりバンドが優先なので、自分の予定をずらしていったんですけど、そのせいで追い込まれてしまったというか。そんなときに(スタッフから)〈もう1曲、カヴァーを入れたら?〉と提案されて〈自分でアレンジにするには心のキャパシティーと時間が足りない!〉って。それでおおくぼさんに泣きついたんです」

おおくぼ「僕が持っている要素のなかで、アーバンギャルドでは出していない部分を出した感じですね」

成田「この曲のアレンジ素敵だよね」

浜崎「そう、おおくぼさんのピアノ素敵なんですよ!」

おおくぼ「ありがとうございます(笑)」

成田「裏切らないよね、本当に。腕もあるし、年齢からは考えられないような引き出しも持っているから。ただピアノの音がほしいだけなら誰でもいいけど、〈ちょっとおもしろいことをやりたい〉という時に頼める人ってそうはいないから」

浜崎「そうなんですよね。ただピアノの音が欲しいだけなら、下手だけど自分で弾けばいいんです。でもそうではないものを求めているからこそ、おおくぼさんにお願いしたわけだし、この曲はピアノ・アレンジを先にお願いして、トラックを後から私が付けた形なのですが、今回もすごいピアノを弾いてくれて、すごく信頼しています」

おおくぼ「バンドのメンバー同士の信頼ですね(笑)」

――菊池成孔さんが作詞、成田さんがアレンジを手掛けた“ANGEL SUFFOCATION”もアルバムの軸になっている楽曲だと思います。

浜崎「そうですね」

成田「コンセプチュアルな楽曲と言えるかもね。菊地さんに歌詞を書いてもらったのもそうだし、容子ちゃんからは〈SPANK HAPPYみたいな感じでやりたい〉という話もあって。実は(SPANK HAPPYを)あまり存じ上げていなかったんだけど、容子ちゃんがこういうことをやりたいのはすごくわかりましたね」

浜崎「以前から菊地成孔さんに歌詞を書いてもらいたいと思っていたんですけど、今回ダメ元でお願いしてみたら、まさかのOKをいただけて。既に作っていた曲がいくつかあったから〈どれが合うだろうな?〉って考えてみたんですけど、せっかく菊地さんに歌詞を書いていただけるんだから一から新しい曲を作ろうと思って、まずはSPANK HAPPYを全部聴き直しました。大好きなユニットだし、聴いているうちに〈もしも自分がSPANK HAPPYのヴォーカルだったら〉という、おこがましい妄想を始めてしまったという(笑)。菊地さんには、アーバンギャルドとは違う世界観にしたい、ということだったり、〈青〉というコンセプトもお伝えしたんですけど、いちばん最後に〈しかしながら菊地さんに歌詞を書いていただけることは本当に光栄なので、どのように書いてもらってもかまいません〉ってお願いしたんです。それで上がってきた歌詞を見たときはもう〈ありがとうございます!〉という感じでしたね。菊地さんも〈曲がSPANK HAPPYっぽい感じだったので悩みましたが、そちらに寄せました〉とおっしゃっていたんですけど、まさにそういった歌詞で。その後はもう〈この曲のアレンジをお願いできるのは成田さんしかいない!〉と思って」

SPANK HAPPYの2004年のシングル“普通の恋”。浜崎のブログのタイトルになっていた
 

成田「アレンジとしては(SPANK HAPPYに)似ているところもあれば、全然違うところもあるんですけどね。もともとのデモに変わったラインのベースが入っていたから、〈なんだコレは?〉と思いつつそれも生かしたり(笑)。どういうサウンドでも、容子ちゃんが歌えば大丈夫だろうなと思ってましたけどね」

――エレクトロ系のトラックと緻密なコード進行が共存するアレンジですが、成田さんのヴィジョンはどういうものだったんですか?

成田「スウェーデンのコメダというグループがいて。オルタナとプログレ、テクノが融合している感じのバンドなんですけど、そういったイメージはあったかな。もともと、複雑にコードが変わっていくような音楽が好きなんですよ。カンタベリー・ロックも聴いていたし、コードがどんどん変化していって最後に戻ってくるようなアレンジというか。そういえば、おおくぼくんとプログレの話をしたこともあったよね」

コメダの98年作『The Genius of Komeda』収録曲“Rocket Plane”
 

おおくぼキング・クリムゾンの話で盛り上がりましたね」

成田「そうそう(笑)。そういう自分の趣向は“ANGEL SUFFOCATION”にも使えるかなと」

――SPANK HAPPYのテイストはもちろん強いですが、決してそれだけはなくて、浜崎容子ならではの楽曲に仕上がっていると思います。

浜崎「それは成田さんのおかげですね。終始エレクトロだけにはしたくなかったし、かといってピアノを生で入れたりするのも違うなって思っていて。そのバランスを成田さんが上手く取ってくれたし、本当にお願いして良かったですね」

おおくぼ「ギター・ソロもいいですよね。歌とユニゾンになっているところもあって」

浜崎「そう! 成田さんにアレンジをお願いするんだったら、絶対にギターを弾いてほしいと思ってたんです」

――よく聴くと、かなりアヴァンギャルドなギターですよね。

成田「入れていいの?って言ったんだけどね。違和感があるんじゃないかなと」

浜崎「全然ですよ! 素晴らしいです」

 

〈教室で君とすれ違って胸キュン〉なんて歌はもういらない(浜崎)

――“ANGEL SUFFOCATION”もそうですが、大人の女性の恋愛を描いていることも、このアルバムの魅力だと思います。大人の性愛を歌いたいという気持ちは最初からあったんですか?

浜崎「ありましたね。最近はそうでもないですけど、アーバンギャルドは少女についての曲が多かったり、少女性を守り抜いてるイメージも強かったと思うんですね。恋の歌にしても、恋をしていることに対する自分自身の葛藤だったり、恋愛そのものを第3者の視線から歌っているものが多くて。身体性みたいなものをまったく感じないプラトニックなものが中心だったんですが、今回のソロ・アルバムではそうじゃないことをやりたかったんです」

成田「……肉?」

浜崎「肉欲ですね。いまって女性のソロ・シンガーが少なくて、ソロの場合でも、自分の内面を描くような歌が多いと思うんですよ。平たく言うとメンヘラですけど(笑)、自分の奥深いところに入って、内に秘めたものを発散させようとしているという歌詞が多いなって」

成田「そうかもね。昔のアイドルの曲って、作詞家が歌詞を書いたでしょ? 周りの大人たちが女性像を作り上げていたところがあったんだけど、いまはそれがないんだよね」

おおくぼ「そうですね」

浜崎容子の2010年作『フィルムノワール』収録曲“暗くなるまで待って”
 

成田「酸いも甘いも噛みわけたオッサンが歌詞を書いてたりしたから、〈こんな可愛い女の子にそんな歌を歌わせていいのか?〉みたいなこともあったんだけど(笑)、それがおもしろかったわけだし、惹かれる人も多かったんだよね。だから容子ちゃんが言ってることだったり、このアルバムでやろうとしていることもすごくわかる」

――相変わらずグループ・アイドルが全盛だし、みんなで楽しく盛り上がるのが前提になっているところもあるから、濃密な性愛を描いた曲は成立しづらいんでしょうね。

浜崎「恋愛禁止ですからね。〈ウソだろ!?〉って思うけど、それに乗っかって楽しむ人もたくさんいるので。しかも恋愛が発覚すると、ものすごい勢いで叩くし、すごいスキャンダルになるじゃないですか。あれはすごく違和感を覚えるんですよ。〈年頃なんだから恋くらいするでしょう?〉って思うし、恋をタブーにしている感じがすごくイヤだなって。〈教室で君とスレ違って胸キュン〉とか、〈そんな歌はもう要らない!〉って思う自分もいるので」

おおくぼ「ハハハハハ(笑)」

成田「音楽のなかには、もっと演出された恋愛があってもいいと思うよね。日常の枠を越えているというか、あり得ないと思うような歌があったほうがおもしろいしね」

浜崎「そうなんですよね。私はもともとゲンスブールも好きだし」

成田「ゲンスブールがジェーン・バーキンに歌わせた曲なんて、すごいからね。そういう意味では、容子ちゃんのアルバムは現状に一石を投じることになるかもね」

セルジュ・ゲンズブール&ジェーン・バーキンの69年のシングル“Je T'aime Moi Non Plus”
 

浜崎「そのポジションが空いているような気もしてるんですよ(笑)。菊地さんの歌詞もすごいですからね。〈ほら/ここを見て/あたしが汚いと知ってる男の子なんて/あなたしかいないわ〉なんて、〈えっどこを見せてるの!?〉って(笑)」

成田「狙っているところが明確だよね。曖昧な表現を含めて、すごくハッキリしてるなって思う」

――音楽に限らず、日本のカルチャーは成熟を嫌うところがあるような印象もあります。

浜崎「そうなんですよね。原宿や渋谷なんかで、見ないフリして女の子をガン見してるんですけど(笑)、たとえば黒目コンタクトとかパステル・カラーの洋服って、赤ちゃんを連想させるところがあるんですよ。〈黒目が大きいとなぜ可愛く見えるか?〉という文献を読んだことがあるんですが、要は赤ちゃんのように見えるから守ってあげたいという気持ちを増幅させるという。この間、何年かぶりに渋谷の109に行ってみた時もファンシーなデザインの服がすごく増えていて、〈こういうワンピース、小学生のときに着てたよ!〉みたいな感じだったんです。少女のままでいたい、大人の女になりたくないという子が多いんだと思いますね」

成田「そうなると、恋愛には繋がっていかないよね」

浜崎「そうだと思います。〈あんなファンシーな服を着ている子を見て、女性の色気を感じますか?〉って言いたい(笑)」

成田「日本だけではなくて、外国でもそういう傾向があると思うよ。〈カワイイ〉は日本の文化だけど、それが世界中に広がっているというか」

浜崎「最近は男の子もメイクしていますからね。肌がきれいで目鼻立ちがハッキリした男の子だなと思ったら、ファンデーションやチークも入れていたり(笑)。私としては男の子には男らしくあってほしいし、男性が女性には女性らしくあってほしいと思うのも当然だと思うんです。そういう疑問を詰め込んだ部分もありますね、今回のアルバムには」

成田「音楽には色気が必要だし、それがなくなってるのは確かに問題だよね」

おおくぼ「僕はどちらかというとフェミニンなところに行きがちだし、洋服も似合うものを着ればいいと思うけど、確かに〈匂い〉を感じなくなった気はしますね。ポップ・ミュージックが打ち込み中心になっているのもそうだし」

――さらに言えば前衛や退廃もないですね、いまの音楽シーンには。

浜崎「ロック・バンドも〈そのへんの兄ちゃん〉という雰囲気ですからね。アイドルがクラスのなかのちょっと可愛い子という風になっているのと近いのかも。私は逸脱した人を見たいですけどね」

成田「たしかにね。〈こいつヤバいぞ〉っていうほうが見ていて楽しいから。僕なんて普通はいちばんダメという意識でやってきたから、普通がいいと言われてしまうと、もう一歩も進めない(笑)」

――ハハハ(笑)。浜崎さんはURBAN DANCEの30年ぶりのアルバム『U-DNA』にも参加するんですよね。

浜崎「そうなんです。(成田氏に)ありがとうございます!」

成田「こちらこそ。今年の初めに30周年ライヴをやったんですけど、その時に自分たちがやってきたことを聴きながら育ってきたミュージシャンがいるんだな、と思ったし、遺伝子が受け継がれていることを実感して。例えばBorisのAtsuoくんは、初めて好きになったロック・バンドが(成田がプロデュースを手掛けていた)D’ERLANGERだったんです。その後も、彼が気になる音楽には僕の名前が関わっていることが多かったらしくて、そこからURBAN DANCEに辿り着いてくれて。アーバンギャルドも僕らの遺伝子を受け継いでくれているバンドだと思っているし、ぜひ容子ちゃんにも参加してほしいなと思って。〈アーバン〉繋がりだしね(笑)」

成田がプロデュースを手掛けたBorisの2014年作『NOISE』収録曲“Vanilla”
 

浜崎「いま悩みまくってますけどね。錚々たる方々が参加しているし、ビビりながら鍵盤に向かっています」

砂原良徳及川光博サワサキヨシヒロ石井秀仁cali≠gari, GOATBED)、NARASAKI森岡賢らが参加

成田「大丈夫ですよ(笑)。容子ちゃんの声が入っていればOKなので」

――最後に『Blue Forest』リリース後のソロ・ライブの展望を聞かせてもらえますか?

浜崎「『フィルムノワール』の曲もセットリストに入れるつもりですが、全体のイメージは『Blue Forest』の世界観で統一したいと思っています。おおくぼさんも参加してくれるんですよ」

おおくぼ「僕以外のキーボードも入るし、音源とはまた違うアプローチもできると思います」

浜崎「全編エレクトロにも、アコースティックにもしたくないんですよね。映像作家とのコラボレーションも含めて、来てくれる方に満足してもらえるライヴにしたいと思ってます」

 


~浜崎容子からのお知らせ~

〈浜崎容子ソロアルバム「Blue Forest」発売記念ライブ Into the Forest~Dark Blue Door〉

6月18日(土)@大阪・北堀江Vijion
開場/開演:17:30/18:00

6月19日(土)@愛知・名古屋X-HALL
開場/開演:17:30/18:00

6月30日(木)@東京・六本木Super Deluxe
開場/開演:19:00/19:30

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~アーバンギャルドからのお知らせ~

〈SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY 乙女の事情スペシャル〉
日時:7月13日(水)
場所:東京・新宿ロフト
開場/開演:18:30/19:00
共演:キノコホテル、BILLIE IDLE®、Maison book girl

〈アーバンギャルドのフラッシュバック・ワンマン Vol.3 少女の証明〉

日時:7月30日(土)
場所:東京・渋谷Star Lounge
開場/開演:17:30/18:00 SOLD OUT

※フラッシュバック・ワンマン追加公演決定!

日時:7月30日(土)
場所:東京・渋谷Star Lounge
開場/開演:13:00/13:30 残りわずか!

〈代官山UNIT 12th ANNIVERSARY LIVE「ご安心ください vol.1」〉
日時:8月5日(金)
場所:東京・代官山UNIT
開場/開演:19:00/19:30
共演:藤井隆

〈アーバンギャルド Presents 鬱フェス2016〉
日時:9月18日(日)
場所:東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
開場/開演:13:30/14:00

〈AOMORI ROCK FESTIVAL’16~夏の魔物~10周年記念大会〉
日時:10月1日(土)
場所:青森・東津軽郡平内町夜越山スキー場
開場/開演:6:30/7:00(予定)

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~成田忍からのお知らせ~

URBAN DANCE U-DNA Solid(2016)

URBAN DANCE、30年ぶりのニュー・アルバム!

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Franz Ferdinand『Always Ascending』特集