日本映画史に残るであろう衝撃作! 日本を代表する俳優が集結し、重厚なストーリーと秀逸な演技に圧倒されっぱなしの142分。信じることの難しさを改めて思い知らされる。愛した人は犯人なのか…それぞれの“怒り”とは…。観終わった後の心のザワつき感も、もの凄い。最初はヒンヤリとした不安を掻き立てるような不協和音を多用したメロディ、ラストは映画から発せられる慟哭、悲しみ、怒りを優しく癒し、包み込んでくれる坂本龍一の美しい音楽。ミニマル的手法を駆使し、同じフレーズを繰り返しながら次第に何気なく変わっていく。心に深く残る美しいメロディは、映画を観終わっても聴いていたい。