ジャンルや国境を越えて大物ミュージシャンから愛されてきたベーシスト、ネイザン・イーストの来日公演が2月23(木)、24日(金)にBillboard-LIVE Tokyoで開催される。

弱冠16歳でバリー・ホワイトに見い出されたネイザンは、伝説的なプロデューサーであるクインシー・ジョーンズの誘いでホイットニー・ヒューストンマドンナマイケル・ジャクソンらの作品に参加してきた。エリック・クラプトンとの親交も深く、彼を通じてフィル・コリンズロッド・スチュアートのツアー/レコーディングでも活躍している。さらに、かねてよりハービー・ハンコックジョージ・ベンソンといったジャズの巨人たちにも重用されてきたネイザンは、ハーヴィ・メイソン(ドラムス)、ボブ・ジェイムズ(キーボード)、リー・リトナー(ギター)と結成したフュージョン界のドリーム・チーム、フォープレイの一員としても活躍し、一方で小田和正のソロ活動を支えるなど、その経歴は実に幅広い。

ネイザンが参加したエリック・クラプトン“Layla”のライヴ映像
ネイザンの2014年作『Nathan East』収録曲“Finally Home”について、小田和正と共に語ったメイキング映像
 

21世紀に入って以降もビヨンセジャスティン・ティンバーレイクの作品に貢献してきたネイザンにとって、近年最大のトピックはダフト・パンク『Random Access Memories』(2013年)への参加だ。“Get Lucky”の大ヒットで自信を得た彼はソロ・アーティストとしても覚醒し、2014年の初リーダー作『Nathan East』はグラミー賞にもノミネート。なかでも話題になったナンバーが、その名もずばり“Daft Funk”だ。ロボ声も入った同曲のミュージック・ビデオで、ヴェテランとは思えない瑞々しい輝きを(サングラス越しに)放っていたのが記憶に新しい。こうして再評価も定着し、最近もウィークエンドの最新作『Starboy』(2016年)に収められたダフト・パンクとのコラボ曲“I Feel It Coming”に参加するなど、61歳となった現在もメインストリームの最前線で活躍している。

『Nathan East』収録曲“Daft Funk”
 

そして今回は、日本盤が本日リリースされたソロ2作目『Reverence』を引っ提げての来日となる。盟友のクラプトンにフィル・コリンズ、アース・ウィンド&ファイアヴァーディン・ホワイトフィリップ・ベイリーラルフ・ジョンソンチック・コリア、R&Bシンガーのルーベン・スタッダード、息子のノア・イーストなど多彩なゲストが集結した同作は、オリジナル曲に加えてEW&Fの“Love’s Holiday”、スティーヴィー・ワンダーの“Higher Ground”などカヴァー曲を多く収録しており、ライヴでも披露される可能性は高い。さらに、近年のステージでは上述の“Get Lucky”やファレル・ウィリアムズ“Happy”をみずから歌ったりと(!)新旧の人気曲をプレイしており、賑やかな夜になるのは間違いないはず。必ずどこかで耳にしたであろう、世界最高峰のベース・プレイをぜひ生で体感してみてほしい。

『Reverence』トレイラー音源
フォープレイ“101 Eastbound”をプレイした2015年のライヴ映像

 

ネイザン・イースト
2月23(木)、24日(金)@Billboard-LIVE Tokyo
1stステージ:開場17:30/開演19:00
2ndステージ:開場20:45/開演21:30
サービスエリア 9,500円/カジュアルエリア 8,000円
★詳細はこちら

〈来日メンバー〉
ネイザン・イースト / Nathan East(Vocals, Bass)
ケイレブ・ジェイムス / Kaleb James(Keyboards)
マイケル・トンプソン / Michael Thompson(Guitar)
ジェイムズ・イースト / James East(Bass)
ジャック・リー / Jack Lee(Guitar)
スティーヴ・フェローン / Steve Ferrone(Drums)
ノリヒト・スミトモ / Norihito Sumitomo(EWI, Saxophone, Keyboards)