4人が歩んできたこの2年の道のりを、5枚のシングルを通して振り返ってみよう
表題曲は〈旅の途中の休息〉というお題に異国情緒溢れるパワー・バラードで応えた「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」のエンディング曲。“Do you realize?”のエモ感を導いた“アネモネの花”はトイピアノなどを用いた素朴なチェンバー・ポップながら、toeの柏倉隆史と二家本亮介によるリズム隊のプレイがやたら熱い!
今やバンドの代表曲となった「小林さんちのメイドラゴン」のオープニング曲は、小沢健二“ドアをノックするのは誰だ?”の豪華&ロマンティックな雰囲気をめざしたというアップで、ディスコ~フィリー・ソウル×電波ソングな凄まじい情報量の一曲。キャッチーなフックが満載の歌詞からもその突き抜けぶりが窺える。
「有頂天家族」の〈第2期〉のエンディングに寄せた表題曲は、エレクトロニックな導入からサビでバンド・サウンドにガラリと切り替わるミディアムで、〈挫折からの再生〉を綴った歌詞はtowanaのポリープ手術からの復活ともリンク。ややシリアスな和風エレポップ“Rebuilt world”をもって、バンドも〈再構築〉のタームへ。
「ナイツ&マジック」のオープニングを担ったタイトル曲は、編曲にA-beeも名を連ねる疾走チューン。いつも以上に力強いtowanaの歌も、アニメ/バンド双方の持つポジティヴなムードに拍車をかける。跳ね感が楽しい“君の住む街”と初のラップ・ソング“reaching for the cities”、カップリング2曲の裏テーマは〈青春感〉。
魔法少女が登場する「メルヘン・メドヘン」の主題歌らしく、表題曲はエネルギッシュな展開のなかにガーリーな意匠も散りばめられたナンバーに。カップリングはデジタル・クワイア風の“snow scene”、towanaが初めて作詞した“ユーレカ”の2曲で、アルバム直前に新味を連発する気前の良さ。