大半のプロデュースをカリーム・リギンスに委ね、後見人のSRPコンビも要所で援護した2作目。アメリカーナ寄りだった前作からのナチュラルな変化は、ローズを弾いて歌う冒頭の“Don't Need The Real Thing”からも明白で、オーガニックな意匠がソウルフルで凛々しい気品を豊かに彩っている。かつて殿下の前で披露したロバータ・フラック“The First Time Ever I Saw Your Face”をはじめとするカヴァーも素晴らしい。傑作。