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TAYLOR McFERRIN Early Riser Brainfeeder/BEAT(2014)

グラミー受賞シンガーのボビー・マクファーリンを父に持つマルチ・プロデューサーの初作。グラスパーやナイ・パームらゲスト勢に引けを取らない佇まいは血統によるものか。ジャズやソウルに囚われない多様な音楽性にも可能性を感じさせられる。 *藤堂

 

MATTHEWDAVID In My World Brainfeeder/BEAT(2014)

サイケとニューエイジの感覚をビート・ミュージックに取り込んだ、ブレインフィーダーでも異彩を放つ存在。本作ではピースフルなヴァイブスに満ちたサイケデリック・ソウルを披露。10年代中盤のキーとなるアイデアとサウンドだ。 *池田

 

MONO/POLY Golden Skies Brainfeeder/BEAT(2014)

カリフォルニアのビートメイカーで、彼もまたフライローのリミックス経由の縁。初作リリース後にブレインフィーダー入りして『Manifestations EP』(2011年)を発表、それから3年置いての完成させた2枚目のフル・アルバムがこちら。緻密でエクスペリメンタルな音作りが個性を放っている。*香椎

 

DAEDELUS The Light Brigade Brainfeeder(2014)

プラグ・リサーチからマッシュまで多くのレーベルを股にかける奇才。このアルバムは2010年のEP『Righteous Fists Of Harmony』以来となるブレインフィーダーでの作品で、歴史上のクリミア戦争をテーマにしたアコースティック度の高い耳触りに。 *出嶌

 

MR. OIZO The Church Brainfeeder/BEAT(2015)

フレンチ・エレクトロの雄がLAに渡って録音したアルバム。硬質なヨーロピアン・サウンドをブレインフィーダーに持ち込んだのが新鮮。ユニークにバウンスして一気に聴かせる勢いが潔い。音楽と映像を操るところはフライング・ロータスとの共通項。   *池田

 

LAPALUX Lustmore Brainfeeder/BEAT(2015)

ポストR&Bとしての完成形を示した内容。クールで艶かしいトラックにヴォーカルが溶けていく様は2015年当時らしい官能表現。陶酔と実験のせめぎ合いも上質なテクスチャーでバランス良く整えられた美しさを保っている。彼の一つの結実点。 *池田

 

KAMASI WASHINGTON The Epic Brainfeeder(2015)

従来のジャズの枠を大いにハミ出しているのは3枚組170分超えの収録時間や総勢60名以上の参加人数が理由ではなく、そのヴォリュームを以てしてもさらに溢れ出す圧倒的な何かを感じさせるから。この勢いはヤング・タークスに移っての大作『Heaven And Earth』にも続いている。    *藤堂

 

KNEEBODY & DAEDELUS Kneedelus Brainfeeder/BEAT(2016)

ニーボディのサックス奏者ベン・ウェンデルとデイデラスが高校時代からの旧友ということで生まれたコラボ作品。お互いをよく知る者同士のセッションは実に濃厚で、ジャズとLAビートの邂逅という視点で聴くと、さらに味わい深い。 *藤堂