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トレヴァー・ホーンがルーマーやロビー・ウィリアムズをゲストに迎え、80sヒットをフル・オーケストラでリアレンジ!

トレヴァー・ホーンがルーマーやロビー・ウィリアムズをゲストに迎え、80sヒットをフル・オーケストラでリアレンジ!

TREVOR HORN
稀代の名プロデューサーが80年代の煌めきをフル・オーケストラと共に甦らせる!

 トレヴァー・ホーンがオーケストラと組み、ふたたび80年代の夢を見る――タイトルが端的に内容を語っているこの『Trevor Horn Reimagines: The Eighties Featuring The Sarm Orchestra』は、説明無用の英国人プロデューサーが、主にUK産の80sヒットをオーケストラ・アレンジでカヴァーするといった企画盤だ。ゲストにはトレヴァーとコラボ経験のある人が多数含まれていて、なおかつ彼自身が関わった作品も目立ち、王道のセレクションながら、絢爛なサウンドに負けない強靭なメロディーを持つ曲ばかり。あからさまな80s色は払拭してあくまでタイムレスなポップとして提示し、ただ音を盛るだけでなく引き算のアプローチも採り入れて抑揚を与えている。ルーマーを起用したグレイス・ジョーンズ“Slave To The Rhythm”然り、トレヴァーみずから歌うa-ha“Take On Me”然り。またシンガーの顔ぶれも新旧多彩で、男性の曲を女声で聴かせたりと、随所にヒネリが見られる。

TREVOR HORN Trevor Horn Reimagines:The Eighties Featuring The Sarm Orchestra BMG Rights(2019)

 なかにはトレヴァー節の真骨頂たるフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド“The Power Of Love”など、完璧すぎる原曲をアップデートできていないように感じるケースもないわけではないが、他方で遊びを極めたハイライトと呼べるのがデュラン・デュラン“Girls On Film”だろうか? シンセに代わる洒脱なストリングスとオール・セインツの甘口ハーモニーで、スタイリッシュに再解釈。究極的には自分の関わっていない曲のほうが、大胆に振り切れた結果になっている気がしておもしろい。

〈Trevor Horn Reimagines: The Eighties〉に参加したアーティストの作品。

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