INTERVIEW

トニー・アレン――実はブルーノートおたく? 好奇心旺盛に今を突っ走るビート・マスターの心意気

撮影 : グレート・ザ・歌舞伎町

 

実はブルーノートおたく? 好奇心旺盛に今を突っ走るビート・マスターの心意気

 トニー・アレン、1940年ナイジェリアのラゴス生まれ。アフロ・ビート表現のオリジネイターであるフェラ・クティの活動初期からドラマーとして、四半世紀もの間その屋台骨を支えたマスターだ。彼はフェラのバンド時代在籍時からリーダー・アルバムをリリースし、今まで20作ほど自己名義盤を出している。

 そんな彼にとって、アフロ・ビートを作った名ドラマーと言われるのと、優れたリーダーと言われるのでは、どちらがうれしいのだろう。「フェラと一緒にやっていて、皆は俺をアフロ・ビートのドラマーだと認知しているが、俺自身はそう思っていない。俺はいろんなスタイルをできるドラマーだからね。最初はダンス・クラブで演奏し始めたんだけど、そこでやるにはラジオでかかる音楽なら何でも叩けなきゃいけなかったんだ。タンゴだって、ルンバだってね」。

 2017年には、仏ブルーノートから2つの作品を発表した。その第一弾は10インチLP によるアート・ブレイキーのトリビュート盤であり(ブレイキーも、ブルーノート初作となる『バードランドの夜』は当初10インチLPで出された)、第2弾『The Source』は通常のアルバム体裁をとる。両盤とも、長年居住するパリで同地在住の奏者たちと録られた。「アート・ブレイキーは俺のアイドル。20歳からプロのドラマーとして活動を始めたが、17歳から彼を聴いている。だから、彼がいたレーベルからレコードを出すというのは長年の夢で、話があった時はうれしかった。僕のやりたいようにやらせてくれるのもいいし、それにブレイキーをずっと聴いてきて、ブルーノートといえばどんなスタイルでやったらいいかを俺は知っている」。

 彼とデイモン・アルバーン(cf.ブラー)との付き合いはよく知られる。そして、昨年もデトロイト・ハウス賢人であるジェフ・ミルズや過去にも絡んでいるフィンランド出身のエレクトロ系クリエイターのジミ・テナーとの双頭作を彼は発表した。「デイモン・アルバーンとは2000年から友達になり、いろんなプロジェクトをやっている。ジェフ・ミルズはいろんな機材を使って音を作る人だけど、その音と俺のドラム音が共演盤ではうまく組み合わさったよね。とにかく、俺はフレキシブルに事にあたるのが性に合うし、チャレンジするのが大好きなんだ。だから、俺が知らないスタイルの音楽であっても依頼があれば参加するようにしているのさ」。

 元気いっぱいのアレンさん、ブルーノートの本家社長のドン・ウォズの依頼で、ブルーノートが送り出した天才ドラマーだったトニー・ウィリアムズのトリビュート作に関わるという。

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