自身を含む13名のラッパーで構成された13曲入りで、13,000円の数量限定生産リリースという試みが話題となった2年ぶりの新作。先行で公開されたMIYACHIとの“Run It Up”ではまさに〈俺の価値はいくら?〉と執拗に問うていたわけで、そうした諸々の意図は言わずもがな、ここでの彼はKINGの振る舞いをあえて見せているのかもしれない。先達の般若を筆頭に、久々に手合わせしたSEEDA、爆発的な再会を見せるAWICH、昨年のコラボで参加のAKLO、IOやT-PABLOW、WILYWNKA、Jin Dogg、Young Cocoといった後進も迎え、不遜さとピュアさの入り交じった主役の魅力も大きく映える。特に別格の一声を発するMACCHO、1%に新加入のLeon Fanourakisといった横浜勢が際立つのもおもしろい。