メジャーからの4作目は、爽快なヴォーカルや優れたメロディーメイクといった持ち味はそのまま、アンサンブルがシンプルかつ有機的になった印象で、楽曲展開の独創性や妙味がさらに引き立っている。カリビアンやブルース、ドリーム・ポップ、カントリーなどを呑み込んだサウンドの自由さ、抜けの良さも健在。彼らは常にロックンロールの有効性を研究し、研鑽を重ねてきたバンドだと思うが、本作はそんな試みの真骨頂だ。