傑作『LP』 の続編と初の全編インスト作品、聴き心地の異なるアルバムが同時リリース!

TOWA TEI 『TOUCH』 コロムビア(2023)

 節目の10作目『LP』以来2年半ぶりとなるアルバムは2作同時リリース。まず、前作の続編とされている『TOUCH』は、お馴染みの面々と賑やかに創り上げられている。先行カット“EAR CANDY”では久しぶりのコラボとなった原田郁子のヴォーカルに加え、高木完のライミングが存在感を放つ。生前の高橋幸宏のヴォーカルを丁寧に活かした、瑞々しいサウンドが印象的な“RADIO”がなかでもクライマックス。原点回帰と評された前作をさらに発展させ、より〈らしさ〉が際立った仕上がりだ。

TOWA TEI 『ZOUNDTRACKS』 MACHBEAT(2023)

 もう一方の『ZOUNDTRACKS』は初の全編インスト作品。〈SIDE A〉〈SIDE B〉とあるから、さながらミックステープ仕立てとでもいえそうだが、主役自身のルーツや内面を深掘りしたようなサウンドに意外な印象を受ける方も多いかもしれない。いずれの作品も一聴してまぎれもない彼のサウンドなのだが、聴後感は大きく異なる印象だ。ぜひどちらの作品もじっくりお聴きいただきたい。