2020年の“Love Minus Zero”、2021年の“VSOD”など、これまで痛快なシングルを発表してきたビッグ・コラボがついにアルバムを完成。もともとは〈ハードコア・レイヴ・プロジェクト〉として構想され、最終的に全16トラックというヴォリュームでみっちりと織り成される圧倒的エレクトロニック作品に仕上がった。既発のシングル曲のほか、“TR Smooth”や“Silence Of Love”など、ティガの突っ走るエレクトロ魂をハドソン・モホークが見事な手綱捌きでバランス良くまとめ上げたトラックも光っている。ハドモ自身の言葉を拝借すると〈ハードコア・ロマンス〉とのこと。まさに言い得て妙だ。