インシンクの再結集も記憶に新しいなか、実に6年ぶりのアルバムがリリース。ティンバランド&デンジャと組んだ楽曲では『FutureSex/LoveSounds』期のスタイルを思い出させる部分もありつつ、エンジェル・ロペス&フェデリコ・ヴィンドヴァーやルイス・ベル&サーカットによる軽快なダンス・トラックも粒揃いだ。他にもデヴィッド・ボウイ使いのファンクやファイアボールDMLを交えたアマピアノの“Liar”など楽曲のスタイルは想像以上に多彩で、この並びで聴くとやや地味に思えた先行シングル“Selfish”もしみじみメロディアスに響いてくる。加えてインシンクの新曲でダメ押しする特盛な内容が実に楽しい。