フレンチ・ポップが好きなら絶対に聴き逃しちゃダメ――5年ぶり4枚目の新作は、そう言いたくなる内容だ。過去3作を手掛けた兄のバンジャマン・ビオレーに代わり、今回はジェーン・バーキンフランソワーズ・アルディらの作品に参加したトーマス・クリオがプロデュース。哀愁たっぷりのアコースティック曲から、歌謡ロック風、インディー・ポップ調、さらにはカリビアンな曲まで多彩で洒脱。そのうえ、芯が通っている。