INTERVIEW

快進撃を続けるV系シーンの注目株DIV、進化し続けるいまの姿を閉じ込めたセカンド・アルバム

快進撃を続けるV系シーンの注目株DIV、進化し続けるいまの姿を閉じ込めたセカンド・アルバム

ダンス・ビートとバンド・サウンドのクロスオーヴァーで時代とシンクロしながら進化し続ける若き4人組! 

 「いままで自分たちのことをひた隠しにしてきたところがあったんですよ。でも最近は、見せてこなかった自分たちの〈秘密〉を明かしているような感覚があるんです」(CHISA、ヴォーカル)。

 活動開始当初よりバンド・サウンドとエレクトロニクスをクロスオーヴァーさせ、V系シーンにおける若手本格派バンドとして頭角を現してきたDIV。昨年は結成2周年にして約1,700キャパのEX THEATER ROPPONGIで単独公演を行うなど、怒濤の快進撃を続けている彼らが、セカンド・アルバム『SECRET』を完成させた。初作以前に発表されたシングルも含む本作は、ギターの将吾いわく「ベスト盤風味」な側面を持ちながらも、進化し続けるいまの彼らをしっかりと閉じ込めた生々しい作品になっている。

DIV SECRET DANGER CRUE(2015)

 「それこそ、EX THEATERまでは〈チケットを持ってきてくれた人にカッコイイものを見せます〉っていう気持ちでやっていたんです。でも、〈その先って何なんだろう?〉って考えたときに、もちろんカッコイイものを見せるのは大事だけど、お互いが歩み寄るというか。方法論ではなく、もっと精神的な距離を縮めることが大切だと思ったし、純粋にライヴをもっと楽しいものにしたかったんですよ。そのためにも、曲のヴァリエーションを増やしつつ、ライヴで足りないもの、もっと強化していきたい部分を見据えたうえで選曲していて」(CHISA)。

 「今回、僕は“RAGE”と“STARS”の歌詞を書いていたときに、もっと感情を出そうと思ったんですよ。それで、ほぼ実話を元にした内容になっていて。何かを空想して書くよりは、自分が肌で経験した言葉のほうが近く感じるかなと思ったので」(ちょび、ベース)。

 「今回のアルバムだけ聴いて、初めてライヴに来てもだいたいワンマンは楽しめるだろうし、これからのDIVがイメージできると思います。遅くないですね、全然。乗り遅れることなく楽しめると思いますよ」(satoshi、ドラムス)。

 本作のリード曲“SECRET NIGHT”は「作っている段階からクラブのイメージがあった」とCHISAが話すように、ブロステップEDM的なアプローチを炸裂させ、ダーティーかつセクシーな世界観に仕上げている。また、“JUSTICE”や“RAGE”では凶悪なリフで猛然と突き進むピコリーモエレクトロニコアを展開。他にも、メロウな“STORY”は一聴するとR&Bライクなポップスに整えているものの、決して一筋縄ではいかない彼ららしさを発揮している。

 「緩急というか、温度差を出しやすい曲だと思ったので、中間にあえてトゲのあるフィルを入れていて。そうすることで全体が逆に締まるというか。ちょっと歪さがあるんですけど、そういう部分がカッコイイんじゃないかなと思いますね。やっぱりロック・バンドですから」(satoshi)。

 「パっと聴きだと気付きにくいかもしれないんですけど、実はこの曲、転調しているんですよ。わかりやすくカラオケで言うと、サビになった瞬間に(キーを)3つ上げです」(将吾)。

 また、以前は「恋愛ソングは書かない」と話していたCHISAが“アイノウタ”という曲を書き、それが本作のオープニングを飾っているなど、これまで身に纏っていたヴェールを脱ぎはじめたDIV。変化の季節を迎えた4人の音は、ここからさらに磨き上げられていくに違いない。

 「2014年は内容のクォリティーを上げてきたぶん、そこから気付いた部分もあるよねっていう話をこの前していて。クォリティーを上げるのはもちろんですけど、2015年はガムシャラさを思い出してやってみようかっていう気持ちになっていますね」(CHISA)。

 


 

DIVの〈EDM×ラウド・ロック〉とシンクロする2015年作品たち

 ここでは、『SECRET』のあちこちから聴こえてくる〈EDM×ラウド・ロック〉なDIVサウンドとシンクロしている面々を紹介! まず、“SECRET NIGHT”とリンクする数年来のEDM景気の代表的な存在と言えば、ブロステップを広いシーンに浸透させたスクリレックス。また、彼と同様にバンド・シーンを出自とし、同じビッグ・ビートから新作をリリースしているDJトリオ、キャッシュ・キャッシュの爽快感あるサウンドは、DIVのサマー・チューン“Point of view”と共通項多し。

【参考動画】キャッシュ・キャッシュの2013年の楽曲“Take Me Home”

 

 そして、“JUSTICE”のようなフロアを熱くぶち上げるピコリーモといえば、Fear, and Loathing in Las Vegasはもちろん、3月にメジャー進出を控えているa crowd of rebellionthis is not a businessといった日本の新世代とも当然、深く共鳴しているところがあるかと。他にも“STARS”のようなスケール感のあるエモいサウンドはMAN WITH A MISSIONに、要所で見られるヘヴィーなギター・リフや強烈な電子音は、エンター・シカリに通じる部分も! といったわけで、ここに挙げたアクトたちがフェイヴァリットに含まれている人は、きっとDIVの作品も気に入るはず。シーンを区分けした食わず嫌いは損しますよ!

【参考動画】Fear, and Loathing in Las Vegasの2015年のシングル“Let Me Hear”

 

▼関連作品

左から、キャッシュ・キャッシュの2015年のEP『Take Me Home EP』(Big Beat/Atlantic)、Fear, and Loathing in Las Vegasの2015年のシングル“Let Me Hear”(バップ)、3月4日にリリースされるa crowd of rebellionのニュー・シングル“The Crow”(ワーナー)、3月11日にリリースされるthis is not a businessのニュー・ミニ・アルバム『THIS IS NOT A BUSINESS』(クラウン)、MAN WITH A MISSIONのニュー・シングル“Seven Deadly Sins”(ソニー)、エンター・シカリの2015年作『The Mindsweep』(Ambush Reality)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

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