DISC GUIDE

くっついたり、離れたり―ジョイ・ディヴィジョン~ニュー・オーダーが歩んできた35年の歴史

ニュー・オーダー 『Music Complete』 Pt.2

くっついたり、離れたり……NOが歩んできた35年の歴史を振り返ろう

 

●76年、ジョイ・ディヴィジョン結成

JOY DIVISION Unknown Pleasures Factory/London(1979)

ジョイ・ディヴィジョンの初作で、イアンの死後に全英チャートにもランクインした一枚。どこかマシーナリーなスティーヴンのドラムス、ピーター・フックによる歌心たっぷりのベースなど、NOの名物的な要素はここですでに確認することが可能だ。彼岸から鳴らされたポスト・パンクの臨界点。

 

●80年5月、イアン・カーティスが死去
●80年10月、ニュー・オーダーを結成して初のライヴを行う

 

NEW ORDER Movement Factory/London(1981)

〈JD−イアン=NO〉という公式まんまな初作だ。一生懸命イアンを意識して歌うバーナードからはJDの幻影も立ち込める。そんななか、ピーターがヴォーカルを取った楽曲は後のNOを思わせるポップな仕上がりで、その空元気な明るさこそもっとも悲壮という皮肉さ。

 

●82年5月、ファクトリーの社長トニー・ウィルソンハシエンダをオープン
●83年、2作目『Power, Corruption & Lies』から“Blue Monday”がヒット

 

NEW ORDER Power, Corruption & Lies Factory(1983)

イアンの死をテーマにした“Blue Monday”や、その変奏曲的なエレクトロ・ダンス・チューン“5 8 6”、荘厳さ漂うエレポップ“Your Silent Face”、ピーターのベースがリードするメランコリックな“Age Of Consent”“Leave Me Alone”など、NOらしさが揃った実質的なファースト・アルバム。

 

●85年、3作目『Low-Life』(Factory)を発表
●86年、4作目『Brotherhood』(Factory)を発表
●88年、バーナード・サムナージョニー・マーエレクトロニックを結成
●89年1月、5作目『Technique』で自身初の全英チャート1位を獲得

 

NEW ORDER Technique Factory/London(1989)

イビザ島へ渡って大々的にハウス化した(ために、ジリアン&スティーヴンによるジ・アザー・トゥーが大部分を制作したとの説もある!)、NOのダンス・サイドの決定打。やはりいま聴いてもアシッド・ハウス・チューン“Fine Time”“Round & Round”が素晴らしすぎる。傑作。

 

●89年、エレクトロニック『Electronic』(Factory)を発表
●90年5月、サッカーW杯のイングランド公式応援ソング“World In Motion”を発表
●92年、ファクトリーが倒産
●93年、ジリアン・ギルバートスティーヴン・モリスが結婚
●93年、ロンドンに移籍
●93年、6作目『Republic』(London)を発表
●93年8月、〈レディング〉での公演後に解散
●95年、アーマンド・ヴァン・ヘルデンらが参加したリミックス盤『(The Rest Of)New Order』(London)を発表
●97年夏、ハシエンダが閉鎖
●98年8月、〈レディング〉で再結成
●99年、バーナードがケミカル・ブラザーズ『Surrender』(Freestyle Dust/Virgin EMI)に参加
●2000年、バーナードがプライマル・スクリーム『XTRMNTR』(Creation)に参加
●2001年初頭、フィル・カニンガムが加入
●2001年8月、〈フジロック〉に初出演

 

NEW ORDER Get Ready London(2001)

解散~再結成を経て8年ぶりに登場した本作は、ビリー・コーガンボビー・ギレスピーらゲストにも顕著な通り、ギター・ロック的な側面が前に出た内容。ハイライトはメロディアスなベースがキモの“Crystal”と“Primitive Notion”、直球ロックな“60 Miles An Hour”あたりか。

 

●2002年4月、映画「24 Hour Party People」がUKで公開
●2005年、ピーターがマニアンディ・ロークと共にフリーベースを結成

 

NEW ORDER Waiting For The Sirens' Call London(2005)

プロデューサーにジョン・レッキースティーヴン・ストリートなどを迎え、前作『Get Ready』以上にギター・ロック要素を強めた8作目。ボートラで聴ける日本語ヴァージョンも話題となった“Krafty”、落ち着いた雰囲気のタイトル曲からは、大人の余裕みたいなものも感じたり。

 

●2007年、イアン・カーティスの自伝映画「コントロール」でサントラを監修
●2007年5月、2度目の解散
●2007年7月、バーナードとフィル、ジェイク・エヴァンスバッド・ルーテナントを結成
●2007年、リアーナが『Good Girl Gone Bad』(SRP/Def Jam)収録の“Shut Up And Drive”で“Blue Monday”をサンプリング
●2007年、ジリアンとスティーヴンがナイン・インチ・ネイルズのリミックス盤『Y34RZ3R0R3MIX3D』(Interscope)に参加
●2009年10月、フックの著書「The Hacienda: How Not To Run A Club」が刊行
●2009年10月、『Power, Corruption & Lies』のジャケが切手になる
●2010年、ピーター・フック・アンド・ザ・ライト結成
●2010年、フリーベースのファーストEP『Two Worlds Collide』(Hacienda)を発表
●2010年、バッド・ルーテナント『Never Cry Another Tear』(Triple Echo)を発表
●2011年9月、ピーターを除いたメンバーで再結成することを表明
●2012年1月、新生ニュー・オーダーに対してピーターが訴訟を起こす
●2012年6月、ロンドン五輪の閉会式にブラースペシャルズと出演

 

NEW ORDER Live At Bestival 2012 Sunday Best(2013)

〈Bestival〉のトリを飾った際に録られたこのライヴ盤は、JD時代のナンバーまで飛び出すベスト的なセットリストで激アツ(だけど、バーナードのヴォーカルは平常運転)。93年作『Republic』が廃盤につき、NO史上トップクラスの名曲“Regret”は本作でチェックを!

 

NEW ORDER Lost Sirens Warner UK(2013)

2005年作〈Waiting~〉からのアウトテイク集……というにはあまりにも内容が濃く、“Regret”路線の泣けるオープナー、トーレ・ヨハンソンとのタッグなのにどうしようもなくNOな“Sugarcane”、鋭利なギター・リフとダンサブルなビートが最高な“Shake It Up”ほか、楽曲は粒揃い。

 

●2014年9月、ミュートへの移籍が報じられる
●2015年、スティーヴンがシャーラタンズ『Modern Nature』(BMG Rights)に参加
●2015年9月、新作『Music Complete』を発表

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