鋼鉄連載〈OSHIETAL〉! 今月はサンフランシスコ出身のデフヘヴンをオシエタル! 2010年に活動を開始するや、コンヴァージのジェイコブに気に入られ、彼の主宰するデスウィッシュと即契約。翌2011年の初作『Roads To Judah』こそ大きな話題にはならなかったものの、続く2作目『Sunbather』(2013年)がロングセラーを記録し、PitchforkやSpin誌などの年間チャートにも選出されることに。それをきっかけにファン層をグンと広げるのであった。
そしてこのたびアンタイ入りして3作目『New Bermuda』を投下! 初期メタリカをはじめとするベイエリア・スラッシュや、モービッド・エンジェルなどのデス・メタルにインスパイアされたそうで、グラインド感と殺傷ヴォイスは絶品! そこにPitchforkが喰い付いたのも納得の冷めたシューゲイザー・テイストを加え(なお、インディー好きにはワーのメンバーがサポート・プレイヤーとして関わっていることもお伝えしておこう!)、平均9分台の複雑かつ繊細な楽曲群が完成したのだ! 俺的にはストラッピング・ヤング・ラッドやゴジラをよりアングラ化させたような印象を受けたのだが、とにもかくにも、さっそくウッズ・オブ・デソレーションが似たアプローチを見せるなど、デフヘヴンの音作りがメタルのニュー・スタンダードになりつつある模様。この新たなカリスマをチェックせずしてメタルをカタルべからず! 取り残されるなよ!!