69年に中央アフリカで生まれ、現在はパリ在住のシンガー/ベーシストによる新作。カーティス・メイフィールドJBを聴いて育ち、ジミヘンレゲエニューウェイヴの洗礼を浴び、仏アフロ・ファンク界の立役者であるマルカ・ファミリーの薫陶を受け……というバイオそのままのゴッタ煮感を、温かな歌声で掻き混ぜる味わい深い逸品だ。アフロなリズムを基調としつつ、軽妙なブギーも挿むポップな聴き心地がまた良し。