2017.05.01

イックバルやモンド・ガスカロの例を出すまでもなく、近年のインドネシアのインディー・バンド・シーンは〈一体どうなってるんだ!?〉と言いたくなるほどの活況を呈しているが、ここにまた注目のニューカマーがアルバム・デビューを飾った。自身の音を〈アーバン・エレクトロ・ポップ〉と表現する男性4人組、オッズ。軽やかな演奏にファルセット交じりのヴォーカルと洒脱なコーラスが絡む彼らの基本スタイルは、ウェット・ウェット・ウェットなど80sのUKブルーアイド・ソウルを彷彿とさせる。さらにマイケル・マクドナルド調の爽快なAORや、ジャミロクワイっぽい艶気を放つライト・ファンクもあったりして……。外側から〈ブラック・ミュージック〉を模索した先人の影響を巧みに消化し、モダンで都会的な音に仕立ててしまう力技は、さながら〈インドネシア版Suchmos〉といった風情。ジャケのそれっぽさも踏まえると本気で意識しているような気もするが、だとしたら恐るべき嗅覚を持ったバンドである。

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