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【ろっくおん!】第62回 60年代のLAサイケ好きからいまなお熱烈に支持されるハンガーの魅力に迫る

ロック好きの大学生が集まって放課後タイムにダラダラおしゃべり! 専攻科目よりも皆さんロック史の研究に夢中なようですね!!

部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

BATTRE LYSS Till Den Strang Som Brast An Att Aldrig Spanna En Bage Musiklaget/Smmor/ritmo calentito(1975)

 愛すべき後輩諸君に最近のオススメCDを紹介するぜ。俺にとってこれが最後の連絡ノートになるから、きっちり心に刻めよ! まずはハンガーからのサイケ繋がりで、超マイナーなスウェディッシュ・バンド、ベットレ・リスによる75年の唯一作『Till Den Strang Som Brast An Att Aldrig Spanna En Bage』(Musiklaget/Smmor/ritmo calentito)を。ピアノやサックス、フルートなども交えたジャジーでメランコリックなサウンドは、サイケ・ロックとプログレの中間って感じで、スウェーデン語の奇妙なヴォーカルが独特のローカル・ムードを醸し出しているのもおもしろいじゃねえか。

 

KLAUS SCHULZE Irrlicht Ohr(1972)

 お次はクラウトロックの重鎮、クラウス・シュルツェが72年に放った初のソロ・アルバム『Irrlicht』(Ohr /Brain/MARQUEE/BELLE ANTIQUE)。シュルツェと言えばシンセで有名だが、本作ではオルガンやギター、発振器によって異様なほど暗く重いサウンドを展開しているんだよ。覚めない悪夢のようなこのインナーマインド・ミュージックを、〈サイケの極北〉と表現してもいいだろう。

 

VARIOUS ARTISTS La Contra Ola: Synth Wave And Post Punk From Spain 1980-86 Bongo Joe/ritmo calentito(2018)

 続いての『La Contra Ola: Synth Wave And Post Punk From Spain 1980-86』(Bongo Joe/ritmo calentito)は、スペインのシンセウェイヴ/ポスト・パンクに焦点を当てたコンピレーションだ。ほとんどが未知のバンドなだけに嬉しい発見の連続だし(なかにはチューン・ヤーズやキャベッジみたいなグループも!)、混沌とした時代の自由な雰囲気が充満しているのも最高だぜ。

 

SEATRAIN Seatrain Capitol/ユニバーサル(1970)

 ……と、ここまで暗めの辺境モノが続いたんで、最後くらいは爽やかに締めるか。初の日本盤化となるUSのカントリー・ロック・バンド、シートレインの70年作『Seatrain』(Capitol/ユニバーサル)は、あのジョージ・マーティンがプロデュースを買って出た作品だな。土臭いだけじゃなく、ソウルやジャズの要素も採り入れた洗練味たっぷりの音作りは流石の一言。それじゃあ、ロッ研の未来はお前らに託したぜ。あばよ! *鮫洲 哲

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