ナッシュヴィルを拠点に活動するシンガー・ソングライターが、2年間、世界を旅しながら書き上げたという初のアルバム。オーガニックな楽器を緻密に重ねたオケの作り方然り、繊細な高音ヴォーカル然り、初期のボン・イヴェールやスフィアン・スティーヴンスと並び称したい内容で、大自然を想起させる幽玄な作品だ。インタールード的な小曲を挿んだ構成も素晴らしく、まるで長編のロード・ムーヴィーを観ているかのよう。