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WAgg

そろそろ変化があっていい

――横アリ以降、〈謝罪本〉とか“NON TIE-UP”とか新ユニットのHOLY SHiTSが続いて、世間に評価された反動で渡辺さんが露悪的な面を強調してるようにも見えるんですよ。渡辺さんはもともと邪道の気持ちでも、もうWACKを一つの王道だと捉えてる人も多いので、そことのハレーションがあるのかなと思ったりもします。

「いや、ホントそうなんですよね。僕が全然変わってないだけなんですけど(笑)。でも、それを如実に感じたのが今度立ち上げたWAggですね。まあ、ハロプロエッグみたいな育成プロジェクトで」

――そのまんまですけど(笑)。

「はい(笑)。うちは基本的に18歳以上が中心だし、いままでは若い子を募集してもほとんど応募はなかったんですよ。WAggは12~17歳っていう範囲で募集をかけたら、1000人以上の応募があり、〈ああ、本当にチンコとか言っちゃいけねえとこまできたな〉って。応募してきた子たちも、もちろんBiSHに憧れてる子が多いですけど、GANG PARADEとかEMPiREとか好みも多岐に渡ってるし、ちょっとずつ変わってきて邪道が王道になるのかな?とは思いつつ、邪道は邪道……というか常にカウンターでありたいなと思ってはいます。ただ、親御さんに事務所の説明をする時もBiSHのおかげで信用してもらえやすくなりましたね。〈あ、キリンレモン飲みますか? いまウチのBiSHがちょっとCMやってまして〉みたいな(笑)」

――WAggはひとつの8人組グループと見ていいのか、既存グループに昇格する前提の組織なのか、どっちでしょう?

「まずはグループでの活動です。9月9日にO-WESTでお披露目するんですけど、育成の意味もあるんで、ド下手だろうが何だろうが最初から完全に生歌でそのまんま舞台に出してみようかなと。ボロボロだと思うけど、そこが良いと思うんですよね(笑)」

――その形でデビューするかもしれない?

「その可能性もありますし、既存のグループに加入する可能性もあります。それこそBiSHもそろそろ変化があっていいんじゃないかって、僕は思ってはいるんですけど」

――まあ、可能性としては。

「もちろん、はい(笑)」

――合宿オーディションもそうですけど、たぶんメンバーの皆さんは本当にヒヤヒヤしっぱなしだと思いますよ。

「でしょうね(笑)。合宿も恒例になってきたんで、きっと来年の春もやるのかなーと思います。やっぱり風物詩じゃないですけど、8月末にBiSHの無料イヴェント〈TBS〉があるとか、〈フジロック〉みたいに〈今年もこの季節が来たな〉っていうものは残していきたいし、続けていくことによって信頼が生まれていくのかなと思ってますね」