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T-GROOVEのアルバムを紹介

T-GROOVE Move Your Body Diggy Down(2017)

81年の音をイメージした初のアルバム。ダフト・パンクに捧げたB・トンプソン客演の表題曲を筆頭に、エノイス・スクロギンスなど欧米のシンガーを招いたモダンなディスコ盤で、シックやスレイヴへの愛が滲む。monologのフェンダー・ローズが光るメロウ・ダンサー“Roller Skate”が秀逸。 *林

 

VARIOUS ARTISTS DIAMONDS - T-GROOVE WORKS VOL.1 Kissing Fish(2017)

2015~2017年のリミックス/アレンジ仕事から、未発表曲を含めて本人が選りすぐった企画盤。大半が世界初CD化で、7インチが話題を呼んだSaucy Ladyの“Sugar High(T-Groove Remix)”も収録された。ドナ・サマーを意識した“Spring Fever”は本人名義でのファースト・シングルだ。 *林

 

T-GROOVE,TWO JAZZ PROJECT Nu Soul Nation Kissing Fish(2018)

いまやT-GROOVEファミリーとなった仏ハウス~エレクトロ系ユニットとの共演盤。ディープ・ハウス色も滲むメロウなディスコ集で、ポーラ・レタンが妖艶に歌うスロウ“Bring It Back Around”では単独作にはない色気を放つ。エノイス・スクロギンスやジョヴァン・ベンソンも参加。 *林

 

T-Groove Get On The Floor Diggy Down(2018)

リンドラムを使ったことで「前作より1年進んだ(82年の)音になった」というシャープな音像のセカンド。SOSバンド“Take Your Time(Do It Right)”に通じるプレシャス・ローズ客演の表題曲を筆頭に、今作ではトークボックスも披露するウィンフリーなど、続投組を含めたゲストも快演。 *林

 


 T-GROOVEのワークスは他にも山ほどあるものの、配信とアナログのみというケースが多いため、ここでは紹介できないものも多々あり。とはいえ人気を反映してコンピなどに収まる例も多く、例えばUKソウル・チャート2位を獲得したサン・ソウル・オーケストラ“Can't Deny It(T-Groove Remix)”は英エクスパンションの定番コンピでCD化されているし、原ゆうまの“Be Free(T-Groove Remix)”も英〈Starpoint Radio〉監修の『The UK Soul Chart Album』で聴くことができる。また、CHEMISTRY“Heaven Only Knows”に続く日本モノのリミックスでは、G.RINA“想像未来”や黒川沙良“Allnight”もあるがそれらは未CD化。なお、伊万里有の新作EP(→P46)には初出のT-GROOVEリミックスが収録されている。 *出嶌

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