今月で開店24周年を迎えた下北沢のライヴハウス、BASEMENTBAR。Mikikiもイヴェントの開催などでお世話になっております。本当におめでとうございます! そんなBASEMENTBARでブッキングを担当しているスタッフ4名が、いまライヴを観てほしいミュージシャンを紹介する連載〈下北沢で噂のあいつら〉。第4回目となる今回は、YAOYOROS、chie、マイティマウンテンズ、シーンズの4バンドをオススメしてくれました。きっと気になるアーティストが見つかるはず。記事を読んで、試聴して、そのままライヴ会場にダッシュ!! *Mikiki編集部

 

店長・クックヨシザワの〈噂のあいつら〉!

こんにちはこんばんはおはようございます。連載は4回目を迎えました。店長のクックヨシザワです。眠れない夜にコーヒーをきめて、これを書いています。今回紹介するアーティストはこちら。

YAOYOROS

この連載の話をもらったときに最初に思い浮かんだのは実は彼ら、YAOYOROSでした。はい。とても好きです。満を持してと思ってましたが、早くも登場しちゃいました(笑)。

ファンクやダブ、ポップなど曲ごとにいろんな表情がありますが、どれも心地の良いサウンドで、煌びやかなカッティング、暖かくて芯のあるベース、緩やかに高揚するビート感にドキドキさせられます。そして、ヴォーカルの黒澤司の書く歌詞がなんともいえずいいのです。スムーズに歌ってると思いきや、耳に、頭に引っ掛かってくる言葉たち。まっすぐに投げかけるでもなく、かといって突き放すわけでもないけど、すぐそばにいるような。自然体で日々を生きているからこそ出てくる想い。独特な言い回しで聴いているとつい、考えちゃうのさ。

YAOYOROSの2017年のEP『We are so cool.』収録曲“とけだした夏に”
 

これ以上書くとただのラヴレターになりかねないのでこのあたりで(笑)。あとはみなさん、チェックしてみてくださいね! ぜひ! 最近リリースがないので新曲(ライヴに来たら聴けますよ!)の音源化を切に願っています。

もうすぐ夏が来る。YAOYOROS聴きながら海でも行きたいな。車もないいから電車でね。

読んでくれてありがとう。来月もお楽しみに。

P.S.
5月でBASEMENTBARは24周年を迎えました。いつもご愛顧ありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願いします。

2019年5月15日(水)
〈JINRIKI DISCO~BASEMENTBAR 24th Anniversary~〉​
開場/開演:19:30
料金:1,000円 +1,000円で22:30まで飲み放題!!! 
※22:30以降はチャージ・フリー
出演:EMILAND/gnkosaiBAND/YAOYOROS/ミートザホープス
DJ:ファッキンJAY/ヤマタツ
フード:crews curry spot
★前売り予約など公演の詳細はこちら

 

副店長・高木の〈噂のあいつら〉!

こんにちわ! いつもこの記事を読んでいただきありがとうございます! BASEMENTBAR高木です。今回紹介したいバンドはchieです。

chie

東京を中心に活動中のやまだ(ヴォーカル/ギター)、oba(ベース)、だいち(ドラムス)による3ピースのギターロック/オルタナティヴ・バンド。

彼らとの出会いは去年末に開催されたかたしょ(BASEMENTBARスタッフ)のイヴェント。そこで初めて観たんですが、以降は毎月のようにベースメントに出演しており、みるみる成長しているバンドです!

くるりのようなギター・ロック・サウンドのなかに、eastern youthやWE ARE!のようなエモーショナルでオルタナティヴな要素があって、いろんな人の心に届く音楽になっていると思います。ヴォーカルのやまだくんの気の抜けたようで芯には熱い気持ちがある声や、コーラスワークがとてもいいです。ライヴも日々どんどん熱量が高くなっており、拳を上げてシンガロングしちゃいたくなるのも彼らの良さですね。これからもいろいろなイヴェントに誘っていきたいし、知ってもらいたいバンドです!

chieの2018年の楽曲“focus”
 

次回のchieのライヴは下記のとおりなので、ぜひチェックしてください!

2019年5月27日(月)
〈Got A Comp~BASEMENTBAR 24th Anniversary~
開場/開演:18:30/19:00
料金:2,000円(+1ドリンク)
出演:東京パピーズ/マイティマウンテンズ/百長(名古屋)/Hammer Head Shark/chie
★前売り予約など公演の詳細はこちら

 

副店長・こっけの〈噂のあいつら〉!

みなさまこんにちは、こっけです。みんなの10連休はどうでしたか? BASEMENTBARはヴォリューム満点のイヴェントが多くて、連休羨ましいぜ!とはもちろん思いましたが、みなさまの楽しそうな姿を見れてよかったなと思います。充実した営業ができてよかった~。

さてさて、今回僕が紹介するバンドは、高木が紹介したchieと同じく5月27日(月)のベースメントに出演するマイティマウンテンズです。

マイティマウンテンズ

2017年に大学のサークルで徐々にメンバーが集まっていき結成。2018年8月には〈出れんの⁉サマソニ⁉〉で幕張の舞台に立ち、こないだの3月にはオレンジスパイニクラブと共同で関東を廻る〈少年少女ツアー〉を開催、積極的に活動しているバンドです。

初めてマイティを観たのはBASEMENTBARで、リハの漏れ音を聴いたときに、日本語の歌詞で、60~70年代の洋楽の影響がある感じで、あ、なんかいいな~近いな~(好みが)って思ったのが第一印象でした。でもそのあと声をかけてみても、なんとなく、こう〈シャイ〉というか、はっきりしない反応というか(笑)。そういうところも含めて、おもしろい子たちだな~と思っていました。

それから会う頻度やライヴを見る回数が増えて、いろいろ話していくうちに徐々に打ち解けていって、自分のイヴェントにも出てもらったりしていくうちに、彼らの持ってる音楽性とかライヴの雰囲気とかもより理解できるようになっていきました。おそらく楽曲やライヴに〈人間味〉が溢れているからなんだろうなと。

マイティマウンテンズの2018年のミニ・アルバム『浮遊少年』収録曲“なっちゃう”
 

僕が好きな“アイスクリーム”という曲の、

アイスクリームみたい
放って置かれたら 消えちゃいそうな君は
まるでアイスクリーム

この部分、すごく好きなんですが、こういうところなんすよね、僕の言う彼らの人間味。こういうこと歌わなそうなのに、歌うんすよ(笑)。

ってか基本的に歌詞が良いです。日常のなかの叙情的なことを、わかりやすい言葉で歌ってくれる。大げさに言えばはっぴいえんどとか(忌野)清志郎さんとか〈日本語ロック〉の王道の系譜かと思います。でもしっかりと現代版というか、令和仕様といいますか(笑)。これからの時代にも残っていってほしいです。こういう日本語のロック。

ライヴ・パフォーマンスに関しては、まだまだ荒削りな部分は多い印象ですが、ツアーを終えてパワーアップしてるマイティの演奏をぜひ聴きにきてください~。

 

スタッフ・かたしょの〈噂のあいつら〉!

こんにちは! 下北沢BASEMENTBARのかたしょです。今回紹介させていただくバンドはシーンズ。

シーンズ

2019年から本格的に活動を開始した早稲田大学の4人組です。ミツメ、はっぴいえんどなどの日本のバンドをバックグラウンドに、ウィルコにも通ずるようなオルタナ・カントリー感がたまりません。文学的な歌詞と耳にすっと馴染むようなメロディーもシーンズの大きな魅力。僕個人このバンドが大好きで大好きで、何度も繰り返し口ずさんでいるくらい、とにかく曲がいいんです……!

シーンズの2018年の楽曲“ボート(demo)”
 

ライヴではあくまで歌を大切にしているのが好印象で、ギター・ソロなんかは同じサークル出身のTaiko Super Kicks樺山(太地)くんを彷彿とさせます。なんて気持ちのいいバンドなんだ。SoundCloudで公開されている曲以外にもいい曲がいっぱいあるので、一度ライヴを観てもらえたらなと。このシーンズが出演する6月11日(火)のイヴェントには、前回紹介させていただいたThe treesをはじめ、僕が注目しているバンドがずらり。ぜひ遊びに来てください!

2019年6月11日(火)
〈PUNCH!〉
開場/開演:18:30/19:00
料金:2,000円  
高校生以下 1,000円(いずれも+1ドリンク込み)
出演:ニューヤナセ/Sail On Ceylon Tea/シーンズ/Pale Fruit/The trees
★前売り予約など公演の詳細はこちら

 


下北沢BASEMENTBAR
住所:東京都世田谷区代沢5-18-1 カラバッシュビルB1F
TEL:03-5481-6366(16:00~)
FAX:03-5204-9120
E-mail:basement@toos.co.jp