あぁ、これほどまでに音楽に希望を感じることがあるだろうか。混沌とした空気が漂ういまこそ聴きたいアルバムと言ってもいい。前作から約2年半、フォー・テットのソロ10作目がついにリリース。フロア向けのアッパーな曲で幕を開けるこのアルバムは、アンビエントやエレクトロニカなどさまざまな表情を見せつつも、極彩色で華やかなアルバム全体の仕上がりが春の暖かい陽気によく合う。心温まる希望に満ちた作品だ。