俳優や文筆家としても活躍する志磨遼平のソロ・ユニットの7作目。以前もコンセプチュアルな作品を制作している志磨だが、いつも以上にシアトリカルな本作は、架空のロック・オペラといった趣。全12曲で一つの物語を描き出す構成で、ザ・フー『Tommy』やデヴィッド・ボウイ『The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars』なども脳裏をよぎる。最初から最後まで間を空けずに聴き通すことをお薦めしたい。