Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯崇嗣が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、5人が1曲を厳選し計5曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【酒井優考】

ジオラマラジオ “HEPBURN”

津野米咲さんから教えてもらってハマり、Mikiki主催のライブに出てもらったり特集もしたり、TOWER DOORSでもプッシュしていて未だに聴かれ続けているジオラマラジオが今月をもって解散することに。上記インタビューで将来について訊いた際は〈ゆくゆくは解散したい〉と言っていたので、マイペースに活動していって満足のいく作品が出来たらいつかは解散するんだろうな、くらいには思っていたのですが、その時が思ってた以上に早く来てとても寂しい思いです。そんな彼らが最後にリリースする曲のは、最初のリリース『ZOMBIE CASSETTE』にも収録されていて、ライブでもいつもやっていた“HEPBURN”の新ヴァージョン。この独特の甘酸っぱさとか切ない気持ちをいつまでも忘れないようにしたいなと思っています。メンバーのlenくんはコア・プレイヤーのスティーブン・ビチャルバーグとSalanというユニットを今月始めるようだし、さかきばらみなさんは全っ然知らなかったけどインスタを見る限りエンヤコーラーズに在籍しているのかな? とにかくまたきっとどこかで会えるような気がするので、寂しくないと思うようにしています。

 

【天野龍太郎】

重盛さと美 feat. 友達 “HW”

先日刊行された紙ele-kingのヒップホップ特集号を読んでいたら、二木信さんが選曲した〈必聴ジャパニーズ・ラップ/ヒップホップ・ソング50〉で重盛さと美さんの“TOKYO DRIFT FREESTYLE”が選ばれていて、〈さすが!〉とうなりました。〈ラッパー・重盛さと美〉はもっと評価されていいと思います。

そういうわけで、重盛さとみ feat. 友達の新曲。今回は、Fuzzy Mollyのビートによるダウンテンポでチルなナンバー。別れの歌ですが、よくあるJ-Popマナーの失恋ソングじゃなくて、ちゃんとラップ・マナーなのが最高! 〈あなた頭が良いだけの凡人〉と元カレをサゲるラップは、確実にいまのアメリカのフィメール・ラップと共振していると思います。こうやって、ちゃんと定期的に新曲を発表しているのもいい感じ。ところで、〈HW〉って何の略なんでしょうか? 配信リンクはこちら

 

【鈴木英之介】

日暮愛葉 “微熱”

バンド・SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERのヴォーカリストとしても知られ、ソニック・ユースやアート・リンゼイとも親交があるシンガー・ソングライターの新曲。なんでもこの曲、音楽活動30年目にして初となる全編日本語詞のナンバーなのだという。緻密な打ち込みを基調とした、エレクトロニカやトラップからの影響を感じさせるトラックが、低体温な感じでありながら妙に生々しいヴォーカルを際立たせている。2020年より画家としての活動も始めた、日暮本人の手になるアートワークを眺めながらこの曲をじっくり聴いていると、目の前の現実が変容していくような不思議な感覚に見舞われる。こちらの配信リンクよりフルで聴くことができるので、ぜひどうぞ。

 

【小峯崇嗣】

Pause Catti feat. さらさ  “DRAPE”

NY・ロンドン・東京に拠点を置くコレクティヴ〈Laastc〉に所属するPause Cattiが、シンガー・ソングライターのさらさを客演に招いた異色のコラボ曲“DRAPE”をリリースしました。Pause Cattiの得意とするコラージュ的な質感の実験的な電子サウンドに、さらさの流麗で耽美的な歌声が交錯した一曲です。2人の素晴らしい才能が最大限に引き出されたサウンド・プロダクションに驚くばかりです。

 

【田中亮太】

And Summer Club “Gary”

アンサマことAnd Summer Clubが8月25日(水)に発表する新作『Dreaming Galaxy』より。持ち前のローファイ・パンクな魅力は一切変わらないながらも、ソングライティングとアレンジ、プロダクション、すべての面においてバンドが新次元に突入したことを伝えるキラー・チューンです。笑えて泣けてかっこいい。もはやフィドラーを超えたのでは……。なお、アルバムはこれまでの〈こんがりおんがく〉にTETRA RECORDSも協力したダブルネームでのリリースとなるそう。東西インディー・レーベルの雄、もといneco眠る&シャムキャッツという両猫ちゃんを従えての音源ということで、いやがうえでも期待が高まりますニャー。