現代のアメリカーナ・シーンを代表する進歩派ブルーグラス・バンドによるトニー・ライス(2020年12月25日没)の追悼作。ライスの『Church Street Blues』を丸ごとカヴァーしつつ、同時にボブ・ディラン他の曲を取り上げたブルーグラス界の先駆者による名演を、アンビエントおよびドローン・サウンドも交えながらリアレンジする野心的なものに。スリリングなインプロは、彼らの真骨頂。スタジオの熱気が感じられる。