変酋長見聞録

春の穏やかな陽の光の下でのドライヴの記憶

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  • 2014.04.04

何かのシチュエーション……例えば、季節で変化する空気の濃度や匂い(その時によって咲く花の香りも)、太陽の光が作り出す彩度が変化したときなんかに、その印象的な感覚と共にパッケージされた記憶がパッと思い出されたり、さらにその記憶と共にパッケージされた音楽が脳内で勝手に再生されることがよくありますよね?(私はよくあります)。

先週ぐらいから急にあったかくなって、春が訪れたわけなんですが、若い頃、季節の中で春が一番好きで、その好きな理由が、まあいわゆるポワーンとしたのんびりした気分になるフツーの気持ち良さと共に、長い寒い冬から急に温度が上がって、太陽の熱が強くなってきて、一種の狂気も同時に孕んでいた、その不安定さにスリルを感じつつも、精神的にソワソワして、この季節に対してアンビバレンスな感情を抱いていたことを思い出します。

で、先週あったかくなってぽわーんとした太陽の光に照らされたときに、記憶のフラッシュバックと共に脳内再生されたいくつかの曲。

ちなみに、フラッシュバックされた記憶は、学生時代にポカポカ穏やかな陽の光の日は、特に行き先も決めずになるべくドライヴに出掛けていたときの、いくつかのシーン。
と、そのときにカーステから流れてきていて、そのぽわーんとした空気によくマッチしていたことを覚えている曲たちです。

 

当時は、東京の西のほうの片田舎のパンクスだったので、ネオアコとかUKギター・バンドとかいうオシャレ(?)な言葉(シーン)は知らず、サンデイズを知ったのは国分寺か国立あたりのレコ屋でコメントカードを読んでだったと思う。一聴してすぐ大ファンになって(だってこの声だよ!、私は女性ヴォーカルの声質に関しては個人的なツボがあってまさにド真ん中!)、どポップなメロディーの美しさもあってメチャメチャ聴き込んでいた記憶がある(パンクスだったけど)。

 

コレは恐らく当時毎週通っていた吉祥寺のレコ屋、ワルシャワで知った(余談ですが、ニューウェイヴ以降~グランジ前後、つまり70年代後半~80年代後半のインディーのロックを私に一番教えてくれたのがこのお店)。エヴリシング・バット・ザ・ガールの人、っていう知識もなく、このレイジーでレイドバックした感じが燦々と照りつける太陽の下ではいい感じに聴こえた。いま聴くと、その後のローファイ・シーンの元祖的にも聴こえますね。当時は、このやる気の無い無表情なヴォーカルと、〈えっ? エレクトリック・ギター、こんなアバウトなストロークでOKなの?〉っていう驚きもありつつ、凄いクールでカッコいい音楽に聴こえていた。こんなカッコいい音楽なのに、周囲の音楽仲間が誰も私のこの感動に共感してくれなかったことも凄い不思議に感じてたな~。

 

コレは、渋谷のタワーにバイトで入ったあたりで、ポップ/ロック・フロアでかかっていて、一発で気に入ったバンド。ハイ、ツボですよ、この声質が。あと、キレイで印象的なメロディーの曲が多いんだけど、ちょっと変わってるっていうか、個性的で、トリッキーなところがあって、ひと捻りあるメロディー&コード展開もセンスよくてカッコいいな~、って感じていました。

ドライヴ時のある記憶のシーンに貼り付いている曲がいっぱいあるんだけど、それは機会があれば追々書いていくとして、今回はここまで。

【プロフィール】
ダイサク・ジョビン

ダイサク・ジョビン

a.k.a.西尾大作(使い方、逆?)、Mikiki編集長兼タワレコのメディア編集部長、元bounce編集長。世界中のストレンジ&ビューティフォーで個性的な折衷音楽が主に好物。ココでは、時代性や流行り廃りを全く無視してマイペースに書いていこうと思っています。オフも息子と遊ぶ&サッカー観戦(TV)&日本古代史研究とハードな毎日。

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