DISC GUIDE

VampilliaやcanooooopyにBOOLなど、5周年迎えたVirgin Babylonの作品をおさらい(後編)

【Virgin Babylonの5年間】 Pt.3

N-qia Fringe Popcical Virgin Babylon(2013)

流麗な電子オーケストラで随一の支持を得るSerphことTakumaと、ヴォーカリストのNozomiによる2人組。Serphのファンタジックな作風に〈言葉〉という具体性が加わったものと言えるだろうが、天上から降り注ぐような歌声が、その幻想性をよりポップに浮き彫りにしている。 *土田

 

 

Vampillia my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness Virgin Babylon(2014)

真部脩一吉田達也ら曲者も名を連ねる大所帯バンドの初フル作は、ビョークの制作チームとアイスランドで録音。ポスト・ロック×ブラック・メタル的なアンビエントドローン~ノイズと、ストリングスやピアノによる超絶に美しいメロディーで立ち上げる荒涼とした音世界は唯一無二。 *土田

 

 

Vampillia the divine move Virgin Babylon(2014)

〈ブルータル・オーケストラ〉を自称する音楽集団の日本編集盤。「新しいJ-Popを作りたかった」とリーダーが語る本作には、真部がリリックと歌メロを担う〈bombs〉シリーズも収録。凄まじい音像は健在ながら、BiS戸川純ツジコノリコらの歌がノスタルジーを喚起する。 *土田

 

 

about tess shining Virgin Babylon(2014)

レーベル入りした1曲74分という超大作『Song of the Bird』(2010年)からは一転、〈J-Popであること〉も見据え、10曲50分で一気に駆け抜けるコンパクトな作風に。とはいえ、ツイン・ドラム、ツイン・ベース、ツイン・ギターという特殊な編成が生み出す圧巻のグルーヴはもちろん健在だ。 *金子

 

 

bronbaba neo tokyo Virgin Babylon(2014)

ハードコアポスト・ロック、エレクトロニカなどを飲み込みつつ、分裂症気味と言っていいぐらいの多彩な楽曲を奏でるカリスマティックな3ピース。メンバーで作ろうとしたドキュメンタリー映画が元になっていて、生々しい音像と退廃的な雰囲気が作品の色を決定付けている。 *金子

 

 

GIANT CLAW Dark Web Orange Milk/Noumenal Loom/Virgin Babylon(2014)

オハイオ出身のジャイアント・クロウことキース・ランキンが2014年に配信でリリースした作品を日本盤化。〈ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー×プリンス×ジューク〉とも評される洗練されたコラージュ・ミュージックからは、canooooopyとの共振が確かに感じられる。 *金子

 

 

canooooopy 百夜を繋ぐ言の千切れ葉 [disconnected words connect the worlds] Virgin Babylon(2014)

すべての曲が100%サンプリング製法、使用機材はGarageBandのみという、音フェチっぷりが炸裂した特殊なスタイルがおもしろい。以前に海外のレーベルから発表していた作品は1曲1分前後が多かったものの、本作ではよりトラックとしての完成度が突き詰められている。 *金子

 

 

BOOL THIS IS POEMCORE Virgin Babylon(2014)

〈ポエムテープ〉と呼ばれる朗読音源にトラックを付ける形で作成される〈ポエムコア〉なるジャンルのオリジネイターによる初のアルバム。world's end girlfriendからdowny青木裕まで、幅広いトラックメイカーが参加し、BOOLのシアトリカルで奇妙な世界観に貢献している。 *金子

 

 

world's end girlfriend,Vampillia,中原中也 在りし日の声 Voices of Days Past Virgin Babylon(2015)

wegとVampilliaというダーク・ファンタジーの担い手が、中原中也の詩を元に音楽を制作した企画盤。ポスト・クラシカル~ドローン~ドゥーミー なノイズと攻めの姿勢は崩さず、言葉の持つ寂寥感を膨らませている。前者の2曲にはBOOLとBunkai-keiからSmanyがリーディングで参加。 *土田

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