6年ぶりとなる新作は、意表を突くボウイのベルリン3部作を彷彿とさせるオープナー、眩いアンセム“Low Burn”、滋味深い多幸感の溢れる終曲まで、アンダーワールドとしての宿命に縛られずに制作されたというが、この薄暗くも耽美なテクノ・アートを長らく待っていたファンも多いはずだろう。リック・スミスの亡父が病床で妻に語りかけた言葉から取ったというタイトルも沁みる、一聴では決して紐解けない円熟の一枚。