連絡ノート
部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!
逸見イジリにも飽きたから、最近私が入手したブツでも紹介しようかね、にゃはは。まずはエイドリアン・シャーウッドの仕事集シリーズ第2弾『Sherwood At The Controls Volume 2: 1985-1990』(On-U/BEAT)。今回は80年代後半の音源をコンパイルしていて、リー“スクラッチ”ペリーからミニストリーまで〈Volume 2〉以上に幅広いラインナップなうえに、収録曲の多くが初CD化音源、しかも半数以上が完全未発表トラックっていうんだから買うに決まってる! 昨今のポスト・インダストリアル耳で聴きたい逸品!
編集盤と言えば、タワレコ限定で登場した3枚組のオールディーズ集『Teenage Rolls!!』(Not Now)もヤバイ! お店のバイヤーが監修したらしく、ド定番の曲はあえて外し、全体の構成や曲の流れまで徹底してこだわったことが伝わってくるね。異様な執念すら感じられ、このバイヤーは絶対にキモイとみた!
PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND Got A Mind To Give Up Living: Live 1966 Real Gone/BSMF(2016)
お次はポール・バターフィールド・ブルース・バンドの『Got A Mind To Give Up Living: Live 1966』(Real Gone/BSMF)。マイク・ブルームフィールドとエルヴィン・ビショップ――凄腕ギタリスト2人が在籍していた時期の未発表ライヴ音源ってだけで歴史的なお宝品だけど、粗削りで無骨な即興演奏とチンピラ感漂う雰囲気に私は失禁寸前だよ!
そして我が愛しの天才変人、ロイ・ウッド先生率いるムーヴが68年に発表したデビュー・アルバムの拡張盤『Move: 3CD Remastered & Expanded Deluxe Edition』(Cherry Red/ATOZ)も、マストでゲットしてほしい一枚。最新リマスタリングで音質が向上しているのに加え、ボーナス・トラックが52曲も収録されているって……凄すぎない!? 特にラジオ放送用に録音したセッション音源とかレアすぎて涙モンだわ。
続いてはオーストラリア生まれの知る人ぞ知るサイケ・バンド、パーテルノステルが72年に残した唯一のフル・アルバム『Paternoster』(Ohrwaschl/Now Again/BBQ)。ひたすら沈鬱なムードを醸し出すオルガンとファズ・ギター、死人のように暗いヴォーカルが絡み合った超ダウナーなトリップ・サウンドは、梅雨の季節にピッタリだよね、にゃは。
ラストはやっぱりコレ。ポール・マッカートニー様のソロ・キャリアを集大成したベスト盤『Pure McCartney』(Concord/ユニバーサル)。ロッ研メンバーならば、すべての曲を歌えなきゃ恥ずかしいよ、マジで。私はもちろん4枚組のデラックス・エディションを入手したよ。67曲の全シングルを網羅した内容にゃ、文句の付けようがないでしょ。毎晩抱いて寝ているけど、悪いか! *雑色理佳