いまもっとも注目すべきUSインディー・バンドはこれ! インディアナ州のブルーミントンで生まれたフロントマンがワンオートリックス・ポイント・ネヴァーに憧れ、もともとはソロで楽曲制作を始めたそうですが、2014年から現在の4人編成で活動。ライヴに力を注いでいく過程でギターの比重を高め、果たしてこのたび届けられた初のフル・アルバムはアリエル・ピンクとウォッシュト・アウトとマック・デマルコを足したような(マジで!)、AOR趣味たっぷりのローファイ・ポップ盤に。ノスタルジーを掻き立てるシンセや〈Woo~Woo~〉コーラス、スピッツの名前も脳裏によぎる清涼ギター、そしてユルユルのヴォーカルの合わせ技には、誰もが一瞬で恋してしまうでしょう。フュージョン調のメロウなインストを挿むことで、キザでちょっぴりリッチな雰囲気を漂わせる構成も高ポイント。夕暮れ時のビーチ映え必至なこのサウンドと共に、今年の夏は甘酸っぱい思い出を作りたい!