ジャズ・フェスでの共演をきっかけに出会った黒田卓也を迎え、“オルフェンズの涙”から“BELIEVE”まで新旧のセルフ・カヴァーも交えて構成された〈ソウル・ジャズ・アルバム〉。生音を従えてリラックスした歌の表情はストレートに温かみを届け、ラウル・ミドンやマーカス・ミラーとの新曲も実に快い出来映えだ。“陽のあたる場所”の後という配置も洒落た、甲斐バンドのカヴァー“最後の夜汽車”が素晴らしい。