INTERVIEW

Negiccoが吉田豪に人生相談!? 新作『MY COLOR』リリース記念メンバー個別ロング・インタヴュー:Megu編

Negiccoが吉田豪に人生相談!? 新作『MY COLOR』リリース記念メンバー個別ロング・インタヴュー:Megu編

地元・新潟を拠点に活躍するアイドル・グループ=Negiccoが、シングル“愛、かましたいの”“カリプソ娘に花束を”を含む4作目となるフル・アルバム『MY COLOR』を7月10日(火)にリリースする。これを記念し、プロインタヴュアーの吉田豪が彼女たちひとりひとりに直撃。2012年2014年2016年と折に触れてNegiccoへの取材を行ってきた吉田豪によるロング・インタヴューで、波乱に満ちたこの2年間を振り返る。

3週連続掲載となるNegicco特集、前週のKaede編に続く第2回目にはMeguのインタヴューを掲載。グループいち明るいキャラクターとしてNegiccoを支え続けていた〈ぽんちゃ〉ことMeguだったが、彼女は人知れず大きな悩みを抱えていた。そんな今回のインタヴューでは、涙を流す場面も……。 *Mikiki編集部

Negicco MY COLOR T-Palette(2018)

声が急に出なくなっちゃったりとか……

――そんなわけで2年ぶりのインタヴューです。

「もう2年も経ちます? 前回はカラオケボックスでしたよね」

――それは4年前じゃないですか? Nao☆ちゃんがインタヴュー中、「ここで寝ててもいいですか?」って横で寝てたときですよね。

「ハハハハハ! いまも寝てますよ(笑)。あのときお金の話とかしてましたよね」

――それも4年前です! 前回はアルバム『ティー・フォー・スリー』が出て、NHKホールワンマンの直後。つまり、タイミングでいうと武道館を目指してた人たちが、いったんそこを考え直したぐらいの時期だったので、そう思うとその後の2年間ってだいぶ変わってきたと思うんですよ。

「たしかにそうですね」

『MY COLOR』ティーザー映像
 

――リリースも含めて活動自体が、かなり落ち着いたペースになって。

「はい、リリイベも回数が減って、大人な感じになってきました(笑)」

――大人な感じ(笑)。

「体力的に落ち着いた感じに(笑)。Negiccoはリリイベでひとりずつ消えがちだったりしてたので」

――次々と体調不良になったりで、必ず体力の限界が……。

「どっかできて(笑)。それは極力減らそうっていうのもあったので」

――ひとりでリリイベやったりしてましたからね。

「やりましたね(笑)」

――その反省から学んで、次々と人が倒れていくようなリリイベをやってはダメだっていう。

「はい、いろいろ学んでます(笑)」

――Negiccoはそのハードなリリイベに向いてなかったんですかね。

「ハハハハハハ! そうかもしれない。Negiccoはハードなことは苦手かもしれないです。だから今回のリリイベもわりとライヴよりは特典会をたくさんやったり。ライヴもやるところはしっかりやって。久々に3人で乗り切りました」

――そうか、メンバーの体力をまず考えなきゃいけなかったわけですね。

「そうですね、そういうことを考えなきゃならなくなって」

――こっちは10代じゃねえんだぞっていう(笑)。

「そう(笑)。20代、30代だし、前回も前々回も2人でやったりしたので」

――つまり、ハード・モードでやってた時期と比べたらいまはやりやすくなってきてて、本来なら悩みが減ってなきゃおかしい状況だと思うんですよ。でも、それはそれでまだ悩んでそうな空気が感じられて。

「……自分的には体力的にも昔と変わってないと思っててイヴェントとかライヴとかやってるけど、どこかしら前とはちょっと違うなっていう違和感が出始めたりして、歳をとってるんだなっていう感じはして。ぜんぜん意識はしてないんですけどね」

――意識しないで生活してるけど、たまに〈あれ? 前のようにいかなくなってるぞ〉って。

「そう、感じてます」

――2年ごとにインタヴューをやってるから、年々それを実感してるっぽいことはわかるんですよ。

「ハハハハハハ! そうですよね。毎回そんなようなこと言ってる気がする(笑)。ジムにも通ってたんですけど忙しくて、月に4回行ってたのが3回になり2回になり1回になり。米山(隆一/前新潟県)知事とも同じジムで、通ってるとこを見たりして(笑)」

――あの知事は体力あることで有名でしたからね。

「すごい走ってると思って。フルマラソンも出られてたんでめっちゃ体力あるんですよ。私は10キロしか走れなかったんですけど。サトウ食品さんが協賛で入ってることもあったので、ぜひやりたいですって話をして」

Meguの2018年のソロ・シングル“いつかきかせて”
 

――そういう体力の問題以外に悩みっていうと?

「そこも含めてパフォーマンスとかも自分では昔のようにやりたいっていう気持ちがあって、でも、思うようにいかないこともあったりして。声が急に出なくなっちゃったりとか……。それは自分のせいだってずっと思い込んでて、練習が足りないからじゃないかって。

でも、いろんなアーティストさんのこととか調べたら、イヤモニとかそういうことが原因で声が出なくなったり、体力だけじゃない部分で変化してきてるっていうことを感じて、もしかしたら自分もこれかもしれないと思って病院で検査したり、ボイトレの先生に見てもらったりとかしてたんですよ。

そしたら治らない症状ではなくて、いいときもあれば悪いときもあるっていう状況なので。そこは事務所の方もメンバーもそういうところを理解してくれて、いまのところ突き放さず一緒に向き合ってくれてる感じがして」

――グループのなかで歌は安定してる側だったから、最近そのことで悩んでるっぽいなっていうのはTwitterとかでもチラチラ見えてて。

「はい、ツイートの回数も減っちゃってましたし」

――「きっと皆さんも気づいていると思うけど最近の私と言ったら、、、。声が今日も出てなかった。。」とも書いてました。

「そうなんですよ。精神的にダメだと思い込むとできなくなることもけっこうあったんですけど、それだけじゃない部分もあるのかなと思って病院に行ったりして。2年前に病院に行ったときは喉にタコみたいなのができてるから、それを治せば大丈夫って言われて。

で、それは治ったんですけどそこからも調子が変わらなくて。その後、耳だったり違う部分で原因がわかって、それを治しながら自分と闘ってるっていう感じですね。ホントは休んだほうがいいらしいんですけど、そういうわけにもいかないし」

――けっこういろんなアイドルがなってるっぽいじゃないですか。

「ハロプロさんとかでも……」

――Juice=Juiceの宮本佳林さんとかもたぶん同じような症状ですよね。

「そうですね。そういうことを知れただけでも助かったというか、自分だけがなってるわけじゃないんだって」

――ある種、アイドルの職業病でもあるというか……。

「そうですよね、現代病みたいな」

 

逃げ方がわからない、みたいな

――「苦しい」とか「腹が立って悔しい」とか、かなりストレートな感情を「こんなことは書くことでは無い」とか言いながらTwitterでも出すようにもなってきたじゃないですか。

「ありましたね……。他人には言えないし、でも以前よりはとても前向きです。そういうことがあるって知っただけでも。2人にも最初はちょっとキツいこと言われたりもしたんですけど、自分のことを思って怒ってくれたので。

スタッフさんにも親身になって話を聞いてもらったり、突き放さずにいい方向に向かえるようにずっと考えてくれてて。辞めるのは簡単ですけど、ずっと続けたいので」

――それくらいまで思い悩むレヴェルだったんですか……。

「そうなんですよ! ……何度も辞めたいことはあったんですけど、本格的にそう思ったのは初めてで。だから、ここ最近は落ち込んでることはかなりありましたね」

――基本、陽気なぽんちゃだったはずが、〈あれ?〉っていうことが何度かあったじゃないですか。突然、「負けない」ってツイートしてたり。

「ハハハハハハ! 謎に(笑)」

――大丈夫か?って心配になったことが何度かありましたよ。

「フフフフ、ファンの人も心配させちゃうし。言いたくないけど、秘めてるだけじゃ伝わらないなってそのときは思っちゃってつぶやいたんですけど。(西寺)郷太さんが“愛のタワー・オブ・ラヴ”で書いてくれたように、〈誰にも話せない/ブログにも書けない〉、そんな沸々とした感情を書いてたんですけど、でもいまは言えるようになったことでスッキリしてる部分はあるし、豪さんだから話したんです(この辺りから涙声)」

2013年の楽曲“愛のタワー・オブ・ラヴ”
 

――同じような悩みをずっとかえぽが抱えてたじゃないですか。

「だから、それこそかえぽが〈こういうのがあるから、もしかしたらぽんちゃも当てはまるところない?〉って送ってくれて、それを見て自分はこれだなと思って。彼女も同じように悩んでて、何か参考になればっていうことでいろいろ教えてもらって。でも、かえぽは克服したじゃないですか」

――そうなんですよ、それであんなに悩んでたかえぽが、さっき話したら超呑気になってて。

「そうそう、いまが楽しいってすごい言ってて。それは伝わりますよね、一緒にいても」

――かえぽがいちばん辞めそうでいちばんヤバかったのに、さっき聞いたら〈なんでそんなに悩んでたかわかんない〉って感じになってて、むしろ逆に性格的にも歌的にもすごい安定していて、グループを陽気に支えていた人がいまこうなって。

「そうですね。身近にそういう経験者がいるだけで、アドヴァイスいろいろくれたりするから、さらけ出せるようになりました。それまで原因がわからなかったので」

――周りもよくわからないから、〈もっとちゃんと練習しなよ〉みたいな感じで言っちゃったりもするだろうし。

「それもあって、そこを責められてる感じだったので。でも練習してるし、どうしたらいいかわからない状態だったので、霧の中にずっといる、みたいな」

――〈私、歌ってていいのかな?〉って悩みそうですよね。

「そうですね。だから1月のステージで豪さんとご一緒したときも新春一発目だったから。年明けからライヴがなかったので声出しとか家でやってたんですけど、いざ本番ってなったときにまったく出なくなってて。

だから、ゲストでいらっしゃってたエビ中(私立恵比寿中学)さんからも心配の連絡もらったりしてて。出したいのにうまく声が出ないっていうもどかしさが続いてて。で、病院に行っていろいろわかって。長く続けるといろいろありますね(苦笑)。楽しいだけじゃなくて」

※1月13日の〈Negicco RADIO LIVE ~あの人が好きなネギ~ in Yokohama Bay Hall〉
 

――いわゆる太陽みたいなキャラクターだった人が霧の中に迷い込んで。

「ある意味、あんまり苦労してこなかったから、高校も専門学校も全部面接で通ったり、あんまり努力を……自分なりにしてきたけど、思うようにうまくいってたところがあって。だから、いま逆境に立たされてて。逃げ方がわからない、みたいな(涙)。……すみません、涙が止まらない……」

――誰かティッシュください!

「豪さんが美輪明宏さんに見えてきた(笑)」

――金髪なだけですよ!

「急に涙が出てきて。すみません、意味わかんないこと言って」

――大丈夫ですよ、落ち着きましょう。

「ありがとうございます」

――でも、正直言ってかなり多くのアイドルが悩んできたことだから、なんとかなりますよ。

「そうですね、最近もバンドの方がそれになったって言ってて」

スタッフ「すみません、これしかなくて……」

――ペーパータオル!

「ありがとうございます(苦笑)」

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