リニア・ラブズのショウケース『Los Angeles』(2015年)に“Feel Alive”が収録された時点でリリースが予告されていた、エイドリアン・ヤングとアリ・シャヒード・ムハマドのタッグ作。両者はNetflixのドラマ「Marvel ルーク・ケイジ」でスコアを担当してもいるが、そこでの70年代ブラックスプロイテーション情緒とエレガンスは、生楽器主体で編まれた今作にも地続きのものだ。ケンドリック・ラマーが“untitled 06”(2016年)のネタとして先に世に出したシーロー歌唱の“Questions”、ルーサー・ヴァンドロス“So Amazing”の改編など話題も豊富。ラファエル・サディークやビラル、クエストラヴ、ジェイムズ・ポイザーらの参加もあって、ウマー~ソウルクエリアンズ感覚の進行形を伝えるソウル作品とも言えそうだ。