SANABAGUN./THE THROTTLEのフロントマンが、約20名のミュージシャンが参加したビッグバンド編成でのソロ・アルバムを発表。色気のある中~低音域の歌声を主役に置きつつも、単なるジャズ・ヴォーカルのアルバムではなく、Tokyo RecordingsのYaffleがプロデュースを担い、シンセやプログラミングを用いたサウンド・プロダクションによって、現行のR&Bやヒップホップともリンクする仕上がりになっている。敬愛するフランク・シナトラも歌った“Strangers In The Night”をOKAMOTO'Sのオカモトショウとデュエットするなどスタンダードのカヴァーも収録し、スキットも挿み込んだ構成は自身の半生を振り返るかのよう。PUNPEEや小袋成彬のソロ作にも通じる、重厚な聴き応えを感じさせる一枚。