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〈Mikiki Pit Vol. 9〉開催記念! ジオラマラジオを作った〈映画にまつわる〉10曲をプレイリストでチェック!

〈Mikiki Pit Vol. 9〉開催記念! ジオラマラジオを作った〈映画にまつわる〉10曲をプレイリストでチェック!

Mikikiがいま観てほしいアーティストを揃えたライヴ・イヴェント〈Mikiki Pit〉。次回〈Vol. 9〉は来週末、7月13日(土)18:30から東京・下北沢GARAGEで、POLLYANNA、御多忙プピーピ、ジオラマラジオ、侍文化の4組を迎えて行います。

この記事では〈自分たちの音楽性を形成した楽曲〉をテーマに、各出演アーティストが選曲した楽曲をSpotifyのプレイリストでご紹介。最終回はジオラマラジオの登場です。#TokyoNouvelleVague(トーキョーヌーヴェルヴァーグ)を提唱する彼らの音楽は、以前紹介文にも書いた通りどこか異国の地の香りがします……。今回はその理由がきっと明らかになることでしょう。なお、同イヴェントに出演するPOLLYANNA編侍文化御多忙プピーピ編も公開中です! こちらも併せてお楽しみください。 *Mikiki編集部

 

〈Mikiki Pit Vol. 9〉
ジオラマラジオを作った10曲

ジオラマラジオの創作には、音楽と同じくらいに、他のカルチャーからも大きな影響を与えられています。映像作品、漫画、小説、演劇、学術書、呪術書、説明書等々。その中でも特に〈映画〉に関しては、私たちの作品と切っても切り離せない関係にあり、多くのモティーフと共鳴しながら私たちの曲にアイディアをもたらせてくれます。

今回は、〈映画〉にまつわる曲を10曲ばかり選曲いたしました。

Nino Rota “La passerella di otto e mezzo” 映画「8 1/2」(原題「Otto e mezzo」/フェデリコ・フェリーニ監督/1963年作)より

「8 1/2」のテーマソングであり、我々のテーマソングでもあります。
〈人生は祭だ 共に生きよう〉
最近は「8 1/2」のDVDをかけながら、レコーディングをしたりしています。

 

The Platters “煙が目にしみる” 映画「恐怖分子」(原題「恐怖份子」/エドワード・ヤン監督/1986年作)より

全てのカット、構図、台詞が完璧なのですが、これもまた完璧なタイミングで“煙が目にしみる”が流れます。エドワード・ヤンの映画はどれも好きですが、こと〈完璧さ〉においてはこの映画に勝るものは無いと感じます。というわけで、スティーブン・スピルバーグ「オールウェイズ」ではなく、「恐怖分子」の“煙が目にしみる”。

 

The Foundations “Build Me Up Buttercup” 映画「メリーに首ったけ」(原題「There's Something About Mary」/ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー監督/1998年作)より

高校生の頃、“Build Me Up Buttercup”のレコードが欲しかったのですが、お金が無くて、この曲が入っている映画のサントラを中古で購入して聴いていました。それがこの「メリーに首ったけ」。映画自体は大学生になってから観ました(「メリーに首ったけ」大学生になってから観られがち!)が、オールドスクールなアメリカンラブコメディでとてもグッときました。ラブコメ大好き。大衆的なものには、多くの人の心を掴む理由があります。でもここで話すと長くなってしまうので、それはまた別の機会に。

 

Pixies “Where Is My Mind?” 映画「ファイト・クラブ」(原題「Fight Club」/デヴィッド・フィンチャー監督/1999年作)より

〈1999年に全米公開された中でラストシーンのPixiesが美しい映画ランキング1位〉だと聞きます。もちろんそんな統計どこにも無いのですが。

崩壊するビルを眺めながら“Where Is My Mind?”が流れる様はとても美しく、ミレニアム感も相まって90年代屈指の名シーンとして胸に残っています。

 

Miles Davis “Générique” 映画「死刑台のエレベーター」(原題「Ascenseur pour l'échafaud」/ルイ・マル監督/1958年作)より

ヌーヴェルヴァーグの先駆け的な1作とされていますが、ルイ・マル自身はカイエ派の批評とは距離を置いていたようです。音楽は(謎の!)マイルス・デイヴィス。上がったばかりのラッシュ・フィルムを見ながら即興で演奏したという伝説がありますが、どうやらそれはfakeのようです。私は閉所恐怖症なので、この映画は二度と観ません。

 

James Baskett “Zip-A-Dee-Doo-Dah” 映画「南部の唄」(原題「Song of the South」/ハーブ・フォスター、ウィルフレッド・ジャクソン監督/1951年作)より

最近はディズニーソングばかり聴いています。この曲は誰もが知る名曲ですが、映画自体は色々と複雑な事情で(気になった大人のみなさんは是非インターネットで調べてみてください)現在は再上映されることもなく、ソフトも廃盤となっています。どうしてそんなややこしい曲がこれほど有名かというと、この映画はスプラッシュ・マウンテンの元ネタだからです。ディズニー・ランドの目玉アトラクションの元ネタ。

この項目を執筆するにあたり、ディズニー好きの友人に話を聞いてみたところ、〈Zip-a-Dee-Doo-Dah〉自体にそんなに意味はなくて、ただ〈楽しいな~〉くらいの感じらしいです。豆知識です。

 

New Edition “Can You Stand The Rain” ドラマ「マスター・オブ・ゼロ シーズン2」(原題「Master Of None Season2」/アジズ・アンサリ原案・主演/2017年作)より

本作だけ〈映画〉ではありませんが、Netflixの名作「マスター・オブ・ゼロ」からの選曲です。既に2年近く前の作品だとは思えないほど鮮烈に、配信された時期の街の匂いや温度、友人たちとの会話、心情などを思い起こすことができます。優れた作品の周りにはいつもそういったものが憑いて離れないように思えます。内容についてはここでは書き尽くせない程の機微が沢山あるので、各自で観るように。2010年代においてNetflixとの契約は国民の義務です。

さて、この曲はエミー賞を受賞したエピソード8「Thanksgiving」の挿入歌です。ドラマの中でも重要な1話となります。ちなみに主演、脚本、制作を務めるアジズ・アンサリは一昨年と昨年、合わせて数ヶ月間日本に滞在していたらしく、先日は下北沢で極めて小規模なショーを行っていました。そしてそこには音楽家の小沢健二さんが参加していて、会場で映画評論家の町山智浩さんと会った、とTwitter上に投稿していました。一連の話を聞くだけで胸に込み上げるものがあるし、見えてくる事柄がある気がします。

 

Django Reinhardt “When Day Is Done” 映画「の・ようなもの」(森田芳光監督/1981年作)より?

大好きな森田芳光監督の「の・ようなもの」で、「中華街でも行こっか」「ジャンゴラインハルトの流れるスペイン料理屋で、サングリアを飲みたいと思いません?」という会話が登場します。劇中にジャンゴ・ラインハルトの曲は登場しません、多分。私がこの映画を観た時のメモには、「ト●コ嬢の部屋で二人食べるシャーベット、庭で卓球、団地、深夜寄席、初乗り380円、『Cool Struttin'』のある部屋、浅草花やしき、屋上の祝賀会、遠くで光る東京タワー / 東京の街1981」と記してあります。1981年の東京の街は荒々しくて煌びやかです。

この“When Day Is Done”という曲は、ウディ・アレン「ギター弾きの恋」(1999年作)の冒頭で使用されています。〈1999年に全米公開された中でラストシーンのPixiesが美しい映画ランキング〉には惜しくもノミネートならず。

 

War “Why Can't We Be Friends?” 映画「バッド・チューニング」(原題「Dazed and Confused」/リチャード・リンクレイター監督/1993年作)より

アメリカの高校生は学年中の男女が集まるホームパーティーを定期的に開催していて、自宅のプールで缶ビールの下部に穴を開けて回し飲みをしていると皆さん認識されているかと思いますが、実はそんなこともないらしいです。

みんな大好きリチャード・リンクレイターの「バッド・チューニング」は、1970年テキサスの高校を舞台に、新入生たちの入学を控えた初夏の一夜が描かれます。スターになる前のベン・アフレック、ミラ・ジョヴォヴィッチ、マシュー・マコノヒーらが端役で登場することでも知られています。この“Why Can't We Be Friends?”という曲は、先輩ガールズたちによる新入生歓迎かわいがりの〈儀式〉の場面で流されます。“Why Can't We Be Friends?”、先輩たちの心情だったら良いですね。

 

Queen “You're My Best Friend” 映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」(エドガー・ライト監督/2004年作)より

最後は世界一イケてるオタクこと、エドガー・ライトによる「ショーン・オブ・ザ・デッド」からの選曲です。この“You're My Best Friend”はエンディングで使用されています。

2017年にジョージ・A・ロメロが亡くなり、ジオラマラジオはロメロが創り出したゾンビに愛を込めて“Zombies!”という曲を制作しました。その際に意識したのは、もちろんオリジナルの「ゾンビ」への憧憬が第一にありましたが、それと同じくらいにこの「ショーン・オブ・ザ・デッド」のテーマについても強く想起されていました。歌詞にもいくつかオマージュがあったりします。是非探してみてください。

 


ジオラマラジオが出演する〈Mikiki Pit Vol. 9〉のご予約は、メールTwitterでのリプライとDM、LINE@Messengerまで。お名前、人数、学割希望の方はその旨を明記のうえ、ご連絡ください(各出演者と下北沢GARAGE店頭でもご予約を承っております)。みなさまのご予約を待ちしております!

 

LIVE INFORMATION
〈Mikiki Pit Vol. 9〉

2019年7月13日(土) 東京・下北沢GARAGE
出演:POLLYANNA/侍文化/御多忙プピーピ/ジオラマラジオ
開場/開演:18:30/19:00
終演:21:45(予定)
料金:前売り/当日 2,000円(別途ドリンク代500円)

>>チケットのご予約は
Twitter(リプライ、DM):https://twitter.com/mikiki_tokyo_jp
Facebook Messenger:m.me/mikiki.tokyo.jp
メール:mikiki@tower.co.jp もしくは info@garage.or.jp まで
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